2019 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニアの早期発見バイオマーカーの探索と新しいトレーニング評価技術の確立
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18H03164
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
山田 陽介 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所, 協力研究員 (60550118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村木 重之 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (40401070)
近藤 衣美 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 契約研究員 (50515707)
川上 泰雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60234027)
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)
吉田 司 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所, 研究員 (20822175)
谷口 匡史 京都大学, 医学研究科, 助教 (00827701)
木村 みさか 京都先端科学大学, 健康医療学部, 教授 (90150573)
横山 慶一 京都先端科学大学, 研究・連携支援センター, 客員研究員 (50774676)
下山 寛之 筑波大学, 体育系, 助教 (80760652)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サルコペニア / 老化 / 骨格筋 / 生体電気インピーダンス / 分光法 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
老化とともに生体内の骨格筋組織の量と質が減少することはサルコペニアと定義され、その診断ガイドラインが2010年より、国際的に作成されるようになってきた。本研究では、生体電気インピーダンス法を用いたサルコペニアの早期発見バイオマーカーを確立させることを第一の目的として研究を実施してきている。2018年には、ヨーロッパのサルコペニア診断ガイドラインが改訂され、2019年にはアジアのサルコペニア診断ガイドラインも改訂された。研究代表者が長年研究を進めてきた生体電気インピーダンス法は、サルコペニア診断の筋量評価における有用なツールとして、どちらのサルコペニア診断ガイドラインにおいてもその利用について言及され、特に2018年のヨーロッパのサルコペニア診断ガイドラインにおいては、研究代表者の主要論文が代表論文として引用されるなど、サルコペニア評価において、本研究の重要性が高まっている。昨年度、実際に高齢者の筋内組成が加齢に伴ってどのように変化するかについて調査を行い、いくつかのS-BISパラメータが加齢や筋力と関連していることが明らかにし、研究結果を複数の原著論文として発表することができた。今年度は、核磁気共鳴画像法(MRI)との比較研究を若齢者・高齢者で大規模な人数で実施することができ、さらに、安定同位体トレーサー技術を用いた方法との比較研究についても、海外研究機関との共同研究により結果を得ることが出来た。次年度以降は、得られたデータの解析を進め、論文化を進めていくものとする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定している実験について、2019年度中におおよそ終えることができ、翌年度以降、丁寧な解析に時間を費やすことが出来る見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度までの実験について、共同研究機関・研究分担機関を含め、おおむね順調に実施することができ、貴重なデータを得ることが出来た。そのため、翌年度以降、データ解析に時間をかけ、丁寧な分析を行うとともに、研究分担者らと協働しながら、本研究の目標達成のため、研究成果を発信していくものとする。
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Research Products
(3 results)