2020 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニアの早期発見バイオマーカーの探索と新しいトレーニング評価技術の確立
Project/Area Number |
18H03164
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
山田 陽介 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 特別研究員 (60550118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 司 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 研究員 (20822175)
谷口 匡史 京都大学, 医学研究科, 助教 (00827701)
村木 重之 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (40401070)
近藤 衣美 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 契約研究員 (50515707)
横山 慶一 京都先端科学大学, 研究・連携支援センター, 客員研究員 (50774676)
川上 泰雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60234027)
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)
下山 寛之 筑波大学, 体育系, 助教 (80760652)
木村 みさか 京都先端科学大学, バイオ環境学部, 客員研究員 (90150573)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サルコペニア / 筋力トレーニング / 身体機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
老化とともに生体内の骨格筋組織の量と質が減少することはサルコペニアと定義され、近年その診断ガイドラインが各国で作られ始めている。診断には、サルコペニアを早期発見できる感度の高いバイオマーカーが必要であるが、ガイドラインで推奨されているものはMRI、CT、DXAなど大型装置であり、可搬性や大規模調査に限界がある。研究代表者らは、老化に伴う骨格筋量と筋の質の低下を評価できる部位別生体電気インピーダンス分光法(S-BIS)の研究を10年以上継続して実施してきた。本年度は、筋力トレーニング前後におけるS-BISのスペクトラムから得られるパラメータの変化を捕捉することに成功し、論文化することができた(Taniguchi, Yamada, Ichihashi, APNM 2020)。また、特に体力指標とBISの各種パラメータとの関係について、統計解析手法を駆使して、分析を行い、各種体力を予測する推定式を得ることができた(Yamada et al. Exp Gerontol 2021)。1000名を超えるデータベースも構築できたため、翌年度はそのデータベースを基にして分析を深め、サルコペニアを早期に発見できるバイオマーカーの導出を行う。本年度は、海外の共同研究者とも連携を深め、霊長類(アカゲザル)の加齢変化に関するデータの取得、アメリカの中高年を対象とした測定、安定同位体分析との関連についても検討することが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定している実験が昨年度までに終了したことにより、今年度は丁寧な解析に時間を費やすことが出来、成果を論文化することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1000名を超えるデータベースを構築し、加齢に伴う変化について検討するとともに、サルコペニアを早期に発見できるバイオマーカーの導出に力を注ぐ。
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Research Products
(3 results)