2020 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of diabetes mellitus and Alzheimer dementia via improvement of low interstitial pH by food constituent
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18H03182
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
丸中 良典 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (00127036)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 糖尿病 / アルツハイマー型認知症 / 間質液 / pH / 食品 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病患者でのアルツハイマー型認知症発症リスクが高いことが知られている。しかしながら、その原因は不明である。我々は糖尿病で間質液pHが低下し、この間質液pH低下がインスリン抵抗性発症の成因であることを発見した。さらに、間質液pH低下によりアルツハイマー型認知症の原因物質と考えられているアミロイドベータ生成が促進され、一方アミロイドベータ分解が低下し、その結果アミロイドベータ蓄積が促進される可能性を我々は見出した。一方で、糖尿病で観察される間質液pHの低下が如何にしてアミロイドベータの蓄積をもたらすかは、その分子機構は未だ明らかとはなっていない。本研究において、以下の研究仮説を立て、この研究仮説を正しいことを証明することを目的とした。 研究仮説:以下の大きく分けて、A) および B) の2つの研究仮説を立てた。 A) 糖尿病での脳を含む間質液pH低下によりアミロイドベータ生成酵素であるβ ・γセクレターゼの活性および発現量の増大が起こり、一方でアミロイドベータ分解酵素であるネプリライシンの活性および発現量が低下し、その結果糖尿病での脳における線維化アミロイドベータ蓄積が増大する 。 B) ウメ食品を代表とした弱酸カルボン酸含有食品摂取で間質液pHが正常に保持されることにより、血糖値上昇・インスリン抵抗性発症・アミロイドベータ蓄積の予防をもたらすことが可能となる。 研究目的:1)上記仮説 A) および B) を動物およびヒトにおいて証明する。 2)間質液pHを正常に制御し得る食品選定の選定を行なう。 結果:食品成分摂取により、間質液pH上昇(改善)がみられ、かつアミロイドベータ蓄積量の低下(改善)がみられた。 今後さらに研究を引き続き、本食品有効成分の特定を行う予定である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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