2022 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシングと現地観測による永久凍土融解過程と速度の定量化
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18H03353
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩花 剛 北海道大学, 北極域研究センター, 海外研究員 (70431327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 昌男 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主幹研究員 (50344289)
阿部 隆博 三重大学, 生物資源学研究科, 研究員 (90809287)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 永久凍土 / サーモカルスト / マイクロ波 / リモートセンシング / 干渉SAR / 地表面変位 / 沈下 / 測量 |
Outline of Annual Research Achievements |
ここでは、研究計画最終年度に国内外で実施した現地調査結果について報告する。大雪山系永久凍土観測サイトにおいては、本研究期間中期までに長期観測を見据えた衛星データ通信を構築できていたが、2021年9月に実施された通信機器の仕様変更以降の通信が中断していた。2022年度夏期にはこの問題を解決し、現時点で日本唯一の永久凍土観測を含んだ山岳永久凍土帯の微気象観測データのリアルタイム監視システムが稼働中である。さらに、本研究で対象としている永久凍土帯の土壌凍結融解による地表面変位のリモートセンシングのための現地検証データが2020-2022年度にかけて取得でき、雪解け直後の5月中旬から6月初旬の早い時期に季節的融解沈下量の8割の変位が起こることが確かめられた。これは、2020-2021年の現地測量およびSentinel-1による干渉SAR解析結果と整合的であった(阿部ほか、2021)。 東シベリアにおける永久凍土―干渉SAR解析検証サイトでは2021年度までは現地観測を実施することができたが、2022年度はロシアによるウクライナ侵攻の影響で現地調査を中止せざるを得なかった。本研究の目的である、SARおよび光学画像解析などの衛星観測と集中的な現地調査を併せたサーモカルストの時空間変動の評価について、現時点までの知見について、マイヤ近郊のサイトについてAbe et al. (2021)・Abe et al. (2022)、バタガイ周辺サイトについて、Yanagiya et al. (2023)として発表した。公表した。この他、アラスカのノーススロープ、フェアバンクスにおけるInSAR解析および現地調査についての解析と投稿論文の準備を進めた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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