2018 Fiscal Year Annual Research Report
Resource Managment and Political Power in Rural Africa
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18H03439
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
武内 進一 東京外国語大学, 現代アフリカ地域研究センター, 教授 (60450459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究企画部, 海外研究員 (20512677)
大石 高典 東京外国語大学, 現代アフリカ地域研究センター, 講師 (30528724)
佐藤 千鶴子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (40425012)
坂井 真紀子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70624112)
桐越 仁美 東京外国語大学, 現代アフリカ地域研究センター, 研究員 (70793157)
松波 康男 東京外国語大学, 現代アフリカ地域研究センター, 研究員 (90811125)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 資源 / 土地 / 法制度 / 政策 / 伝統的権威 / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究初年度目を比較的順調に滑り出すことができた。研究実績としては、2つの国際会議と英文報告書の刊行が挙げられる。研究代表者が所属している東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターの事業と合わせて本研究を実施し、大きな成果を上げることができた。 まず、2018年9月13-14日にプレトリア大学(南アフリカ)との共同セミナーを実施した。2日間にわたり20人以上が報告する大規模なものであったが、2日目はサブタイトルを”Resource management and political power in rural Africa”とし、本研究プロジェクトの一環として会議を行った。ここでは代表者と4名の研究分担者の他、ガーナ大学、ヤウンデ第一大学(カメルーン)、プロテスタント人文・社会科学大学(ルワンダ)、ケープタウン大学(南アフリカ)、経済社会研究所(モザンビーク)から計13名が報告した。 続いて、9月20~22日にダルエスサラーム大学(タンザニア)で開催された国際会議“Africa-Asia, a New Axis of Knowledge - Second Edition”に代表者と3名の研究分担者が参加し、パネルとラウンドテーブルを組織した。 これら会議での報告に基づき、ワーキングペーパーを執筆し、Kirikoshi, Hitomi, Yasuo Matsunami, and Shinichi Takeuchi, Eds. 2019 ASCTUFS Working Papers 2018 “Development, Migration, and Resources in Africa”. (Tokyo: African Studies Center Tokyo University of Foreign Studies.)として刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」でも示したように、2018年度においては国際会議を通じて意見交換やネットワーキングを行い、それをワーキングペーパーとして刊行した。プレトリアとダルエスサラームの会議では優れたアフリカ研究者と議論を交わすことができ、大きな知的刺激を受けた。議論のなかで得たアイデアとして、マクロ・メゾ・ローカルなレベルの連関という考え方がある。本研究は直接的にはアフリカ農村における資源管理を扱い、その意味でローカルな問題に着目するわけだが、複数のアフリカ諸国を比較するなかで、それがマクロな政治体制(複数政党による民主主義か、一党優位制か、強権的な一党支配か)や、メゾレベルの政治構造(伝統的権威の強弱)に大きな影響を受けていることに気が付いた。これは重要な発見であり、今後の研究の指針となると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の成果は英文書籍としてまとめたいと考えており、その準備を始めたい。また、2019年度は東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターによる予算的サポートが得られるため、それを利用して国際共同セミナーを計画している。昨年のメンバーを中心に、2020年初めにルワンダ(プロテスタント人文・社会科学大学)での会議開催を目指して準備を進める。なお2020年度以降も本研究(およびその後継事業)を推進するため、国際共同研究加速基金に応募するなど、予算措置の裏付け確保のために努力したい。 内容的には、先に述べたマクロ・メゾ・ローカルを繋ぐアイデアを精緻化するよう、アフリカ諸国の間で比較研究を工夫したい。伝統的権威の強さから言えば、ガーナやザンビアで強く、ルワンダやタンザニアで弱い。南アフリカやモザンビークはその中間である。マクロな政治体制で言えば、ガーナやザンビアは複数政党制民主主義、南アやモザンビーク、タンザニアは一党優位制、ルワンダは権威主義的一党支配ということになる。こうした違いが農村資源管理にどのような影響を与えているのか、比較を通じて検討を進めたい。
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Research Products
(29 results)