2022 Fiscal Year Annual Research Report
日本の大学入試制度の役割と問題点:人材の育成と選別の観点から
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18H03636
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瀧井 克也 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (70346138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 健太 関西大学, 経済学部, 准教授 (00634247)
森 知晴 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (00733057)
中村 文香 龍谷大学, 経済学部, 講師 (00906852)
岡澤 亮介 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (30707998)
平田 憲司郎 神戸国際大学, 経済学部, 准教授 (70423209)
中嶋 亮 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (70431658)
北野 泰樹 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 准教授 (70553444)
新居 理有 愛知大学, 経済学部, 准教授 (70590462)
佐野 晋平 神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (80452481)
山崎 潤一 神戸大学, 経済学研究科, 講師 (80800606)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 大学入試 / キャリア / 人材配置 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年は科研費の最終年度でもあるため、科研費によって運営されている「人材配置の経済学」研究会において科研費メンバーの成果報告を多数行ってきた。具体的には、5月:中嶋, 6月:森、 9月:北野・中村・瀧井、12月:佐野、3月:山崎・岡澤・新居が成果の報告を行った。 雑誌の投稿に向けて完成した論文も多い。平田・鈴木・瀧井で行ってきた論文はIZA Journal of Labor Economicsへの出版が決まった。小嶋・瀧井のキャリアの指標に関する論文が投稿準備段階となっているだけでなく、平田・佐野・瀧井が進めてきた共通一次の長期効果を推計する論文や岡澤・瀧井が進めてきた政治経済学的含意を持つ論文も現在再投稿準備を進めている。 また、形にはなっていなくとも着実に進んでいるものも多い。北野、森、中嶋、瀧井で行っている医学部入試の一般均衡の構造推計分析においては、モデルの推計結果が妥当な範囲に落ち着き始めている。森と瀧井は、センター試験においてB判定になるかどうかが受験生の出願大学に関する行動を変えているという非連続回帰デザイン(RDD)から得た結果を説明する構造推計モデルのパラメータの頑強生を確認している。 次に、整備してきた新しいデータを使った論文も生み出されつつある。具体的には、3月に山崎が発表した論文は1792年における学術試験である「学問吟味」の合格者の名簿と幕臣のキャリアのデータを使った推計の中間報告である。平田・佐野・瀧井・中村は整備したリクルートデータと河合の入試データを使い、就職事情が与える偏差値への影響を確認している。 最後に、データ整備は繰り返し発見されるエラーと格闘しながらデータ公開できる日を夢見て今なお地道に続けている。多くの人に役立つデータを公開できる日も遠くないものと信じる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)