2018 Fiscal Year Annual Research Report
プレ-ポストオリンピック期東京における世界創造都市の積層と接続に関する比較社会学
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18H03646
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉見 俊哉 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (40201040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 暁大 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (10313066)
小林 正美 明治大学, 理工学部, 専任教授 (70247146)
小泉 秀樹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (30256664)
毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
中村 政人 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (80361749)
中島 直人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30345079)
高野 明彦 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (00333542)
宇野 求 東京理科大学, 工学部建築学科, 教授 (20261935)
渡邉 英徳 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (00514085)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コンタクト・ゾーン / ジェントリフィケーション / クリエイティブ・シティ / カルチュラル・ヘリテージ / 世界創造都市 / グローバリゼーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は若手研究者チームと分担研究者チームの2つのグループを設定し、それぞれ問題意識を持って研究を進めていくことにした。 若手研究会は年に5回ほど開催し、「ポスト2020の東京をいかに論じるか」という問題意識の共有からはじめ、東京という都市を分析するための視座である「ジェントリフィケーション」「クリエイティブ・シティ」「コンタクト・ゾーン」「カルチュラル・ヘリテージ」という4つの概念について、基本的な文献購読を行った。これらの概念は、資本主義の中で都市がどのように変化するのかという大きな枠組みと個々の具体的な場の分析の視座という点で有効であることを共有したうえで、上野・秋葉原・神保町という上野の社地域における都市の変容を各人の研究分野に合わせて調査を開始した。 また、分担研究者チームでは、9月26日と1月30日に研究会を設置し、本科研の目標および東京文化資源区構想のなかでの本研究事業の役割の明確化を話し合い、具体的な調査事項についての検討を行った。例えば、人口と交通に動態にかんするデータ収集、商業・文化施設のマッピング、街並みと考古学的な調査を行うこととした。そうしたデータは都市の分析のために主に使用するが、集めた資料をデジタル・アーカイブして視覚化し、東京文化資源区の研究と共同して公開していく方針を立てた。また、本研究は国際比較からの視点を強調するもので、東京大学、東京藝術大学、明治大学、ロンドン大学、ハーバード大学と連携を取りながら、国際シンポジウムを開催することを1つのゴールとして設定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各研究チームとの連携および各人の研究の方向性が定まり、概ね当初の計画通り調査が進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020オリンピックの開催も控えており、各人の研究調査を進めていきながら、定期的に研究会を開催し進捗の確認をする。またロンドン大学との連携をはかり、年度末に国際シンポジウムが開催できるよう調整を行う。また、資料のデジタル化を適宜進め、公開にむけて整備していく。
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Research Products
(18 results)