2020 Fiscal Year Annual Research Report
連鎖複合型災害現象のメカニズムと人口急減社会での適応策
Project/Area Number |
18H03819
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小山内 信智 北海道大学, 広域複合災害研究センター, 客員教授 (30355862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 典洋 北海道大学, 工学研究院, 教授 (10260530)
山田 孝 北海道大学, 農学研究院, 教授 (20333635)
谷岡 勇市郎 北海道大学, 理学研究院, 教授 (40354526)
桂 真也 北海道大学, 農学研究院, 助教 (40504220)
厚井 高志 北海道大学, 広域複合災害研究センター, 准教授 (40845294)
岡田 成幸 北海道大学, 広域複合災害研究センター, 特任教授 (50125291)
村上 亮 北海道大学, 理学研究院, 名誉教授 (50370804)
萩原 亨 北海道大学, 工学研究院, 教授 (60172839)
古市 剛久 宮城教育大学, 教員キャリア研究機構, 研究員 (60464202)
山下 俊彦 北海道大学, 工学研究院, 特任教授 (80143692)
笠井 美青 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (80294966)
稲津 將 北海道大学, 理学研究院, 教授 (80422450)
橋本 雄一 北海道大学, 文学研究院, 教授 (90250399)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 連鎖複合災害 / 広域複合災害シナリオ / リスク評価手法開発 / 地震・都市建物災害 / 被害想定手法 / 防災学習 / 警戒避難 / 中山間地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,「連鎖複合現象のメカニズム」解明のため,土砂防災については,斜面の地表粗度に着目した危険度評価手法の高度化,大規模地震や大規模地震後の降雨,融雪により発生した土砂災害のメカニズムや発生タイミングの予測法の分析を行った。気候変動予測については,十勝地方での既往土砂災害を踏まえた災害につながる豪雨特性の変化予測,中小河川における気候変動下での豪雨リスクの評価を行った。津波防災については,巨大地震に伴う海底斜面崩壊による津波の数値計算手法の開発や海底地すべりモデル推定,海底圧力データ同化手法を用いて津波数値計算を実行する手法開発を行った。都市防災については,シミュレーション技法の精度検証に2018年胆振東部地震の調査結果を用い,内閣府中央防災会議の標準手法と推定値比較を行ったほか,医療体制支援を目的として,北海道内で想定されている最大級の地震発生に対し,各地域における二次救急病院の病床数充足についてシミュレーションを行った。火山防災については,干渉SAR解析を実施して恵山の山頂溶岩ドーム崩壊の危険性評価を行った。海岸防災については,暴浪時の港湾の漂砂埋没機構について浮遊砂の輸送外力として吹送流も考慮した地形変化予測法を開発したほか,越波発生特性の把握を行った。災害空間情報については,GISを用いた避難訓練可視化システムを開発し,集団避難実験における運用を通してシステムの効果及び課題を検証したほか,システムを利用したフィードバック学習を実施した。最後に,成果報告会を開催して,上記の成果のほか,火山地域での地震による土砂災害の影響範囲と対応の考え方,広域複合災害のシナリオ想定のための基本的な考え方,広域複合災害への対策実施上の課題を共有するとともに,「連鎖現象-社会間のつながり」に関する総合討論を行った。以上を踏まえて人口急減社会における連鎖複合災害への適応策を検討した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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