2021 Fiscal Year Annual Research Report
Evidence-supported Rural Community-based Tourism and Social Impact
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18H03965
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
大江 靖雄 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (60302535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 恵里 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (20728258)
宮崎 良文 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 特任研究員 (40126256)
霜浦 森平 高知大学, 教育研究部総合科学系地域協働教育学部門, 教授 (40372354)
矢野 佑樹 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 講師 (40618485)
小口 孝司 立教大学, 現代心理学部, 教授 (70221851)
西山 未真 宇都宮大学, 農学部, 教授 (70323392)
齋藤 勝宏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80225698)
栗原 伸一 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (80292671)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 農村ツーリズム / 都市農村交流 / 農業の多面的機能 / コニュニティ・ベース / 農業経営多角化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度繰り越しによる研究成果は、以下のとおりである。 1.マルシェは、都市農村交流の新たな形態として、各地で関心が高まっている。そこで、ここでは従来あまり分析事例のない、都市型マルシェ出品者の売上満足度とその要因について、東京都内で開催されるマルシェ出品者への対面でのアンケート調査結果を基に、出品者の売上満足度に作用する要因をロジットモデルの計測結果から解析した結果、リピータの存在が最も統計的に有意に作用し限界効果も最も大きかった。回答者の属性では、大学卒以上、2人以上で経営、そして食品を販売する20代から30代で、満足度が高いことが判明した。このことから、マルシェへの出品経験を重ねる様な支援策の工夫の検討が有効といえる。 2.フードバンク運営者の満足度とその要因について、全国の運営者に関するオンラインアンケート調査結果を基に、ロジットモデルの計測結果からその要因の解析を行った結果、安定した食品の提供元、行政と連携した活動を行っていること、所在地域が東日本であることなど、地域的な偏りもみられた。以上から、フードバンクと利用者との間に仲介組織を検討することも今後必要となる可能性がある。 3.都市居住者の貧困と交流の対応として関心が高まっているがその運営者の満足度に関する分析がなされていないことから、こども食堂運営者の意識とその満足度とその要因について、千葉県を対象とした聞き取り調査結果を基に、プロビットモデルによる解析を行った結果、都市出身者であることや運営者の時間的・精神的余裕など、運営者の状況に応じた無理のない運営が運営者の満足度を高めることが判明した。このことから、力を入れすぎず無理をせずに、現状に見合った運営計画の作成が重要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、当初の研究進捗に大幅な遅れたが生じたが、現在までにある程度の回復が可能となったものの、依然として当初計画と比較すると遅れを完全には取り戻しができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究進捗の遅れを回復できていないため、今後の残りの研究期間で遅れを回復するべく努力したい。
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Research Products
(27 results)