2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K00303
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Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
是澤 範三 京都精華大学, 人文学部, 准教授 (20554075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 信幸 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (30413842)
酒井 亨 公立小松大学, 国際文化交流学部, 准教授 (90645350)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 日本書紀 / 台湾 / 写本 |
Outline of Annual Research Achievements |
大正8年(京都大学)と9年(國學院大學)に開催された日本書紀編纂1200年記念展観会では、日本全国から日本書紀の写本と刊本が一堂に会され活況を呈した。そして、日本書紀編纂1300年となる2020年においても記念イベントが期待されたが、時勢やむを得ず、2012年の古事記編纂1300年記念に比してもやや残念な状況である。関係者からの情報提供を受け、日本書紀編纂1300年を記念するイベントとしては、以下の情報を入手した。 東京国立博物館:日本書紀成立1300年特別展「出雲と大和」会期:1月15日~2月26日 (国宝)日本書紀乾元本(天理大学付属図書館所蔵)(重要文化財)日本書紀熱田本(熱田神宮所蔵)/北野天満宮宝物殿:令和の新春特別展 重要文化財「日本書紀」1300年記念展会期:1月1日~1月15日(重要文化財)日本書紀北野本※北野本は、2019年の『北野天満宮 信仰と名宝 ―天神さんの源流―』京都文化会館2~4月でも展示/熱田神宮宝物館 新春特別展 日本書紀の世界会期:1月1日~1月28日 國學院大學博物館秋期展示会にて、日本書紀成立1300年記念のイベントを開催予定/古事記学会・風土記研究会 日本書紀編纂1300年記念 合同大会令和2年6月20日~22日会場:宮崎県立看護大学/その他、台湾で開催が期待される展示もある。 上記の展示会は、二月以降の分については、会期短縮、延期などの措置がとられる。また、予定していた台湾での現地調査も、2020年、1月より発生したコロナウィルス感染拡大およびその防止策の影響により、2月、3月の台湾渡航をすべて中止した。結果として、研究分担者を含め、研究費の執行を断念し、次年度繰越とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
『日本書紀』現存諸写本のカラー版影印刊行が進んでおり、すでに刊行された乾元本、熱田本を中心に写本の調査を進めている。また、台湾大学図書館所蔵本の調査対象を絞るために、事前調査を平行してすすめていた。 昨年の私的理由(家族のインフルエンザ感染)による台湾渡航の中止による現地調査の遅れをとりもどすつもりだったが、今年度はコロナウィルスのために、再度現地調査の機会を逸したため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルス感染防止策のために、現在も海外への渡航中止措置が継続中であり、見通しが立たない状況である。当初の予定の一つ、日本書紀編纂1300年記念のイベントに関する企画も見通しが立っておらず、海外への渡航が解除された時点で、計画の見直しをすすめる。
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Causes of Carryover |
今回、2020年1月からのコロナウィルス感染防止策の影響で、予定していた旅費のキャンセル等、経費の執行ができなかったため。 渡航禁止・制限措置が解除され次第、使用計画を立案する予定。
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