2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K00457
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
伊藤 正 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (10253858)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ゲオーポニカ / アナトリオス / イスラムの農書 / キターブ・アルフィラハ / カッシアノスの農書 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.アラビア語版農書の調査・収集を行なった。京都外国語大学大学図書館所蔵のアラビア語農書の調査・収集。東洋文庫所蔵のアラビア語『農書』の調査・収集 2.古代農書『ゲオーポニカ』とアラビア語農書(アナトリオスの『農書』)の比較研究をおこなった。両書の比較研究を通して、アナトリオスの『農書』第1書が『ゲオーポニカ』の第2書であること、10世紀に編纂された『ゲオーポニカ』は、4世紀に編纂されたアナトリオスの『農書』を底本の一つとして編まれたということ、またアナトリオスの『農書』はギリシア語原典から翻訳されたものであることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アラビア語版『農書』の調査・収集および古代農書『ゲオーポニカ』とアラビア語版『農書』の比較研究ともに順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進。アラビア語版『農書』の調査・収集は国内においては終了したので、今後は海外の図書館等での調査・収集を予定している。また、古代農書『ゲオーポニカ』とアラビア語版『農書』の比較研究については、今年度に収集したアラビア語版『農書』を比較の対象に加えて研究を進めてゆく予定である。
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