2020 Fiscal Year Research-status Report
Effectiveness verification and practical support of Content and Language Integred Learning(CLIL) in Japanese language education aiming for peace
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18K00691
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
奥野 由紀子 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (80361880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元田 静 東海大学, 国際教育センター, 教授 (40349428)
渡部 倫子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30379870)
佐藤 礼子 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (30432298)
小林 明子 島根県立大学, 総合政策学部, 准教授 (40548195)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 4C / 思考の深化 / スキャフォールディング / オンラインCLIL実践 / PEACEプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
CLILに基づいたPEACEプログラムを初中級から超級までの3コースをデザインし、実施した。初中級では、身近な「食」に焦点をあて、主に日々の食事から世界の食や環境に関する問題(E:Environment環境)について、中上級では、目を背けがちな「貧困」に焦点をあて、貧困のメカニズムや貧困解決を目指した活動(P:Poverty 貧困からの脱却)について、超級(母語話者を含む)では、主専攻である「教育」に焦点をあて、複言語環境で育つ子どもが直面している課題と支援策(E:Education教育)について取り上げた。また、学習者の成果物、ポートフォリオ、担当教師や実習生による観察・レポート等を分析し、4Cを意識した活動を取り入れたのか、どのような取り組みを行ったのか、さらに授業実践に見られる課題や、受講者の学びがどのように深まったか、学習・教授プロセスを分析するし発表を行った。 コロナ禍において、対面の実践やCLILを用いた教育実習ができなくなったが、初めてオンラインでのCLIL実践及び、ベトナムのハノイ工業大学と連携してのCLIL海外実習を行い、それによりどのように実習生や学習者が変容するのかについて、観察、分析を行った。さらに、在日シリア人に対して、CLILでのオンラインでの支援を行った。 そして上記らの成果を学会等で研究発表を行い(主にオンライン)、論文を投稿した。 また、CLILの理論や実践について、台湾や国内においてオンラインでの講演や教師用のワークショップを行い、啓蒙を行った。CLIL教材の開発も進めている。VLIL実践をもとにした多読の読み物も作成し、発信している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナとなり、留学生が入国できないことなどから対面実践がかなわず、CLIL授業の検証を行うという当該の目的はやや遅れている。また予定していた国際学会の延期などにより、成果発表も限られている。しかし、オンラインでの新たなCLIL授業やCLIL実習、CLIL支援を行い、新たな試みも行ってきており、新たな方法での実践、発信を行う予定である。また、教材の開発も、進めており今年度中に完成できる見込みである。教師用指導書についても今後充実させていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究成果を踏まえて、実践に応用しやすいようCLIL教材の完成を目指す。 また評価ルーブリックを用いたカリキュラム評価にまでは至っていないため、進めていきたい。また、これまでの研究成果を発信し、ワークッショップなどを行い、それぞれの教育機関に合ったCLILの取り入れ方などの提案を行っていく。 また、実践や成果発表についてもオンラインの中で、できる方法を模索しながら進めていきたい。
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Causes of Carryover |
海外学会が延期となり、発表しなかったための渡航費などが未使用だったためと、対面実践研究ができなくなったために計画に変更が生じた。オンラインでの発表や、オンライン実践での観察、などに切り替えて使用を計画する予定である。また公開の方法としてHPでの発信を考えていきたい。
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Research Products
(10 results)