2019 Fiscal Year Research-status Report
Devising a methodology and teaching materials to develop critical thinking based on the Toulmin Model
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18K00803
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
椎名 紀久子 千葉大学, 国際教養学部, 名誉教授 (40261888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 希望 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 准教授 (10726855)
森川 セーラ 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (80506882)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 批判的思考力 / トゥールミン・モデル / 日常生活と歴史的トピック / メディア画像の吟味 / 日本語と英語による教材化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、研究成果を本として出版する方向で、研究の充実・整備の作業を行った。一つには、本としてまとめるための研究内容の整理を行った。クリティカル・シンキングについての理論的な部分に比べ、それを実際に応用してみる実践的な部分が弱かったので、その強化に取り組んだ。二つには、クリティカル・シンキングの素材として、画像をいかに扱うかの検討を行った。文字に比べ画像データは信用しやすいので、与えられた画像を批判的に受け取る方法を検討した。画像は、そのコンテクストを探るのが難しいうえ、削除、追加などがあり、扱いに注意が必要である。三つには、本を教科書にも使えるような内容にするため、「ドリル」形式の設問を置くこととし、その内容の検討を進めた。その際、時事的、歴史的なトピック以外に、身近なトピックをクリティカル・シンキングに適用することを特に意識した。四つには、英語学習の一環としてもこの教材を使えるようにするため、英語のコンテンツとその「ドリル」化を検討した。特に、日本語での教材と英語での教材の相互関係を工夫することに注意した。そして、全体として、大学の授業などで使えるような章立てを検討し、理論的な章、日本語教材のための章、英語教材のための章を区別して、授業で扱いやすいようにした。このような検討作業に役立てるため、研究代表者はアメリカの高等学校の授業と教材の視察を行った。そして、本の出版のために、ミネルヴァ書房と交渉し、基本的な了解を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請当初考えていた、動画映像を教材に組み込むことが、確定予算の範囲内ではできないことが判明し、静止画像しか使えなくなった。それ以外は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、研究成果を具体的に指導用テキストとして出版することに邁進する。できるだけ、身近な話題から歴史上の出来事までも含めた、幅広い話題を取り上げ、易しく、しかも学術レベルを落とさないで、教材化したい。また英語でのクリティカルな思考をも刺激するような工夫をしたい。9月頃までに原稿を取りまとめ、2021年2月頃の出版を目指したい。
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Causes of Carryover |
2019年度に教材用動画映像の購入を予定していたが、映像元との交渉により、静止画像のみの使用が許可された。そこで次年度に静止画像を購入する費用に充当するために、当初予定していた予算を持ち越すことにした。
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Research Products
(3 results)