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2021 Fiscal Year Research-status Report

Historiography of Social Movements in The Latter Part of The Twentieth Century in Japan : In Terms of Interdisciplinary Studies

Research Project

Project/Area Number 18K00969
Research InstitutionNagano University

Principal Investigator

相川 陽一  長野大学, 環境ツーリズム学部, 教授 (90712133)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 勝紘  専修大学, その他部局等, 参与 (40222707)
原山 浩介  日本大学, 法学部, 准教授 (50413894)
白井 哲哉  筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords現代史 / 20世紀 / 社会運動 / 史資料 / アーカイブズ / オーラルヒストリー / 学際研究 / 成田空港
Outline of Annual Research Achievements

2021年度の本研究は、これまでに開催してきた1)共同研究の進捗確認や意思決定を行う全体会、2)研究活動の基礎データとなる資料目録の作成や資料撮影等を実施する資料整理調査会、3)研究成果をプロジェクト内で共有する研究報告会の実施内容をふまえて、主として、共同研究の成果のとりまとめに向けた重要資料の翻刻を進展させた。2021度も新型コロナウイルス感染症の流行が続いたことから、大学や資料保存機関への入館制限等をふまえた対応が必要な状況が長期にわたっており、各種の会議と研究報告会はオンライン方式で開催し、圏域をまたいだ移動等に制限がかかる状況下でも共同研究を進めてきた。このことにより、共同研究で主要な調査対象としている小川プロダクション資料(全国規模で実施された成田空港問題にかかる記録映画の自主上映運動資料)の内部構造が順次解明されつつあり、具体的な社会運動資料の保全と活用にかかる共同研究を通じて、20世紀後半の現代史資料の収集・整理・保存・研究活用や展示活用等の各局面における諸課題を可視化しつつある。
しかしながら、一次資料へのアクセスのためには対面での資料整理調査会の開催が必須なことから、共同研究の成果のとりまとめに必要な一次資料にアクセスするための資料整理調査会は、予定回数や参加者数を制限して実施せざるを得ず、資料整理調査会は2022年度に延期開催する回を持つこととした。資料整理調査会では、成田空港空と大地の歴史館が収蔵する上記の小川プロダクション資料等の成田空港問題にかかる一次資料のうち、重要資料の集中的な閲覧と翻刻をいっそう進展させ、これらのデータをもとに、本共同研究のとりまとめを2022年度に実施する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2020年度までに実施した全体会議、資料整理調査会、研究報告会等の成果をもとに、文書資料研究と音声・映像資料研究の双方の領域で、重点的に調査する資料群を選定し、多岐にわたる資料形態を有する小川プロダクション資料(全国規模で実施された成田空港問題にかかる記録映画の自主上映運動資料)を主要な研究対象として、目録データの作成を順調に進め、主要な研究対象史料とする同プロダクション資料目録の内容点検を進展させた。新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、研究者の圏域をまたいだ移動が困難化したが、共同研究を止めることなく、研究代表者の勤務校がある長野県に対象地域を絞り込んでケーススタディを進め、関係者へのインタビュー調査を慎重に実施するとともに、オンライン方式で研究報告会を開催し、成果を学術論文として発表した。同感染症の流行が2021年度内も続いたことから、資料保存機関等で一次資料にアクセスする研究組織員の人数を絞り込む必要が生じ、本共同研究の成果報告会を千葉県内等で開催することは2021年度内には断念せざるを得なかったが、研究成果の発信を行うことはできており、研究期間の延長後に成果報告会等を実施する見通しを立てている。このような理由から、本研究は「おおむね順調に進展している」と判断した。

Strategy for Future Research Activity

本研究は、新型コロナウイルス感染症の流行の影響によって、2021年度内に定例開催することを予定していた資料整理調査会や成果報告会を休止せざるを得なかった。このことをふまえて、研究期間を2022年度に延長することを決断した。2022年3月現在、新型コロナウイルス感染症が依然として国内外で流行しているため、研究メンバーや資料収蔵機関の安全確保を念頭に置きながら、2022年度には研究組織員の多くが参加できる資料整理調査会を開催し、研究報告会も対面開催を検討して、本共同研究の集大成を図るとともに、研究成果報告会の対面開催の可能性を可能な限り追求するとともに、オンライン方式での開催も検討していく。

【研究組織(2022年3月時点)】
研究代表者:相川陽一(長野大学)/分担研究者:新井勝紘(専修大学)、白井哲哉(筑波大学)、原山浩介(国立歴史民俗博物館)/研究協力者:今井勇(アジア歴史資料センター)、森脇孝広(都留文科大学)、秋山道宏(沖縄国際大学)、金子美佐子(千葉大学大学院博士後期課程)/アドバイザー:波多野ゆき枝(成田空港 空と大地の歴史館)/資料整理補助スタッフ:秋葉真紀生(学習院大学大学院博士前期課程)

Causes of Carryover

成田空港空と大地の歴史館をはじめとする資料保存機関を対象に、資料整理調査会を定例開催する計画でおり、共同研究のとりまとめにかかる研究報告会は長野大学等での対面開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の流行が収束せず、これに伴う緊急事態宣言や県レベルの警報等の発出等によって、対面開催が必須となる資料整理調査会の開催が困難化し、千葉県内での開催を検討していた成果報告会の開催も困難化した。これらの事情により、研究期間を2022年度に延長することを決断した。2022年度には、開催を延期せざるを得なくなった資料整理調査会を開催するとともに、当共同研究の成果取りまとめをおこなう研究発信会を対面で開催し、千葉県内での成果報告会を開催する計画である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2022 2021

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] 「五日市憲法」が時をこえて放つ光 : 憲法は何のためにあるのか2022

    • Author(s)
      新井勝紘
    • Journal Title

      現代思想

      Volume: 50(3) Pages: 129-138

  • [Journal Article] 地方都市における自主上映者の肖像:長野県松本市における映画上映運動の個人資料を手がかりにして2021

    • Author(s)
      相川陽一
    • Journal Title

      社会運動史研究

      Volume: 3 Pages: 51-71

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 社会運動とメディアの連環:1960年代~70年代の新左翼系雑誌と編集者に着目して2021

    • Author(s)
      秋山道宏・那波泰輔・韓昇熹
    • Journal Title

      社会運動史研究

      Volume: 3 Pages: 137-157

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] マーシャル諸島における帝国日本の記憶2022

    • Author(s)
      大川史織・今井勇(共同発表)
    • Organizer
      韓国翰林大学日本学研究所 第39回ワークショップ「ポスト帝国が帝国を記憶する」
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] パネル22「国民国家と歴史認識」討論者2021

    • Author(s)
      今井勇(討論者)
    • Organizer
      2021東アジア日本研究者協議会 第5回国際学術大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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