2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Research on International Comparative Analysis by Official Micro Data of Household
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18K01557
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
岡本 基 統計数理研究所, 運営企画本部, URA (90599870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 雅代 九州大学, マス・フォア・インダストリ研究所, 助教 (30739199)
馬場 康維 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (90000215)
米澤 香 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (50443320)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 世帯統計 / 国際比較分析 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は「国際ミクロ統計データベース」の利用環境整備及び実証分析を進めた。 現在、立川に設置している情報・システム研究機構のオンサイト利用環境にオンライン・オフライン型の利用環境を構築し、実際のデータ利用を通して、特に昨今のコロナ禍におけるオンサイト利用設備整備とデータベース利用促進のあり方について検討を進めた。 また、昨年度に構築した世帯主を中心とした世帯類型を基に、タイの少子高齢化の分析を行った。用いたデータは「国際ミクロ統計データベース」で提供されている、タイの「Household Socio-Economic Survey (HSES)」(2007年、2011年)のミクロデータ(80%抽出)である。 その結果、タイでは核家族世帯である「単身世帯」「世帯主夫婦」「世帯主と未婚の子供世帯」「世帯主夫婦のみの世帯」が多くなっていた。この4類型について世帯主が60歳以上の世帯に焦点をあてると、都市部では「単身世帯」「世帯主夫婦のみの世帯」で増加傾向、農村部ではすでに約4割が世帯主が60歳以上になっていた。 一方で、2007年から2011年で15歳未満の子供がいる世帯は減少傾向にあった。地域別では、都市部では減少が鈍化、農村部では少子化が進行しつつあった。また、高齢の単身世帯では、彼らが低所得層に属している可能性もあった。 タイでは伝統的に、親から独立して核家族世帯となり、その後子供が結婚して同居することで直系家族となり、同居していた子供夫婦が独立することで、再び核家族となるといった、核家族と直系家族を繰り返す世帯構造を持っている。しかし、今回の分析結果から60歳以上の単身世帯の増加や15歳未満の子供のいる世帯の減少など、タイ伝統的な世帯構造の変化が崩れつつあることが指摘できた。これらのことから、将来は日本で問題になっているような少子高齢化問題が懸念される。
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Research Products
(4 results)