2020 Fiscal Year Annual Research Report
China's Belt and Road Initiative and its Impact on the Earth Environment
Project/Area Number |
18K01608
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
薛 進軍 名古屋大学, 経済学研究科, 名誉教授 (40262399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孟 渤 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 主任調査研究員 (70450541)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 一帯一路 / グリーン開発 / 炭素排出 / 環境アセスメント / 産業連関表 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年では、コロナ禍の影響で一部の研究活動が延期また変更されたが、計画の通り完成している。 1、『中国産業連関表2012年』を入手し、中国と「一帯一路」国の投資貿易関係の産業連関表を作り、本研究に必要なデータベースを構築している。 2、2020年において、University College London(UCL)の研究協力者と協力し、「一帯一路」国の環境・炭素排出のデータベースを構築し、これから利用できるようになっている。https://www.ceads.net/. 3、2019-2020年度では、計11本の共同論文を学術誌に発表した。中には、Impact Factor (IF)の高い国際誌 Applied Energy(F=8.48)、Energy Economics(IF=4.68)などに共同論文を掲載した。 4、それらの研究により、「一帯一路」の途上国において、中国との投資貿易活動の増加による経済成長を促進しているとともに、エネルギー消費の増加みより環境廃棄物・炭素排出が急増していることを判明している。これらの研究結果に基づいて、地域別・産業別・ルート別のグリーン開発政策の設定、グリーン開発アセスメント指標の導入などの政策提案を行う予定である。 5、国際会議の主催:2020年9月20日、オンライン会議で「第9回Beijing-Humboldt Forum」を共催し、基調講演を行い、世界十数ヵ国から約200人の研究者が参加した。また、国連ESCAPとApplied Energy誌との共催でICAE2020 Energy and Climate Panel(2020.12.2.)を主催した(http://www.applied-energy.org/icae2020/wp-content/uploads/2020/12/ICAE_Program_1205.pdf)。研究代表者の薛は「水素社会と炭素中和」の基調講演を行った。論文の発表および国際会議を通して本研究成果の国際社会への発信ができている。
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