2023 Fiscal Year Annual Research Report
To create the Models and Guides for Medical Professionals and Researchers to Perform Cost-utility Analysis of MRI Examinations
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18K01642
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 美帆 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70579622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 好男 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (30507083)
別所 俊一郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90436741)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | MRI / HTA / 医療経済評価 / ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、作成した手引きとモデルの公開方法について、研究分担者と検討した。本研究の目的に立ち返ると、国内のMRI検査を実施する医療従事者に実際にこの手引きやモデルを活用しMRI検査についての経済的な側面も含めた分析を実施してもらいたいという意図がある。よって、対象となる医療従事者が多く入会していると考えられる学会誌をターゲットに、論文として投稿するため、分担者で調整を行った。 しかしながら、原著論文として投稿するには、投稿規定のスタイルに沿って記載する必要があることや、モデルを図等として誌上に示すのではなく、ファイルとして無料で配布しモデル分析を実践してもらうという本研究の目的に沿わなかった。これについては、研究指導の経験が豊富な分担者からのアドバイスにより、研究報告や他のスタイルでの投稿を検討することを提案され、編集委員等にも主体的にコンタクトを取り、結果として、日本放射線技術学会の寄稿として、手引き本文は2回にわたり掲載し、モデルについては電子付録として無料配布する形となった。原稿はすでに、投稿済みであり校正作業中ではあるが、1本目が80巻6号、2本目が80巻7号に掲載予定である。 今回作成した手引きには、費用対効果分析の手法のすべてを網羅するものではないが、社会経済評価を専門としない医療従事者や医学関係の研究者等にとっても理解しやすいものになっている。またMicrosoft Excelで作成した3つのモデルは、簡単なシナリオを取り上げており、数値を入力しシミュレーションを実践することで、よりモデルを用いた費用効用分析に興味を持ってもらえるであろう。この手引きとモデルが、多くの日本の医療従事者がMRIの経済的な側面を含めた分析を行う契機となることを期待している。
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