2020 Fiscal Year Research-status Report
オープンマクロ経済学・国際金融論におけるパズルの解明
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18K01696
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
高 準亨 青山学院大学, 経済学部, 教授 (40632279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 義人 東北学院大学, 経済学部, 准教授 (30635769)
森田 裕史 法政大学, 比較経済研究所, 准教授 (70732759)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | オープンマクロ経済学 / 国際金融論 / ウェーブレット / トレードコスト / ベイズ推定 / VAR |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、コロナウイルス感染症のため、学会発表などオフラインでの活動を自粛し、分担者達と定期的にズームやスカイプなどを通じてオンラインでのミーティングを行った。特に共著論文のモチベーションを修正・拡張したり、データ作業をしたりした。2020年度の研究実績は次の通りである。 分担者である法政大学経済学部の森田裕史准教授と、貿易コストが二国間の貿易に与える影響を分析した「The Dynamics of Gravity」という論文を2019年度に引き続き、研究を重ね、論文修正を行った。先行研究では、クロスセクション分析やパネル分析にとどまったが、本研究では、構築した理論モデルを実証モデルに応用し時系列分析を実現した。出来上がった論文を国際ジャーナルに投稿した。 もう一人の共同研究者であり分担者の東北学院大学経済学部の舟島義人准教授と前年度に引き続き、1990年代から2000年代にかけてアメリカと対世界の間で発生した貿易不均衡(Global Imbalance)の原因を分析した。ウェーブレット(Wavelet)手法を用いて分析した。特に低周期の動きを解明するために離散ウエーブレット分析を行い、各周期ごとの経常収支と世界金利のリンクを確認した。アメリカ国内の要因で経常収支が悪化する場合と対外要因で悪化する場合を理論的に分けて、識別を行った。またこの識別方法を用いて、どちらの要因がアメリカの経常赤字に貢献するかを分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の高が2020年度8月までアメリカ・ニューヨークに滞在したため、アメリカで研究打ち合わせをする予定だったが、コロナウイルス感染症のため、共同作業に混乱が生じた。 8月以降日本に戻ってきてからも分担者達とミーティングする際にオンラインでしか出会うことができず、前年度よりスムーズに共同作業を行うことが難しいところがあった。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度、2019年度、2020年度の研究に引き続き、2021年度も分担者達と研究打ち合わせをしながら、共同研究を続ける。研究代表者である高は2020年8月に在外研究先であるアメリカのコロンビア大学から日本に戻ってきたため、今後は状況に応じてオンライン・オフラインを合わせて研究打ち合わせを行う。
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Causes of Carryover |
研究代表者の高が2020年度8月までアメリカ・ニューヨークに滞在したため、アメリカで研究打ち合わせをする予定だったが、コロナウイルス感染症が、まん延したため、共同作業に混乱が生じた。 8月以降日本に戻ってきてからも分担者達とミーティングする際にオンラインでしか会うことができず、前年度よりスムーズに共同作業を行うことが難しいところがあった。2021年度は、コロナ感染症の状況に応じて、オンライン・オフラインを合わせて研究打ち合わせを行う。 使用計画は次のようである。積極的にコンファレンスに参加・発表することにかかる参加費用・旅費に使う。また、論文投稿作業を進め、英文校正を行ったり、ジャーナル投稿費用に使う。必要に応じて、プロジェクトに関連したワークショップやコンファレンスを開く。
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