2022 Fiscal Year Annual Research Report
Historical Research on Innovation Dynamics and Business Development of the Small and Medium-sized Enterprises for the Purpose of Regional Contribution
Project/Area Number |
18K01718
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平沢 照雄 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70218775)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | イノベーション・ダイナミクス / 地域貢献型企業 / 地域中小企業 / 企業城下町 / グローバル競争 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はグローバル競争の進展とともに地域経済の衰退や空洞化が問題視されるなかで、自らの経営危機を独自の戦略と事業展開により克服し、地域経済の再生に貢献する企業を地域貢献型企業として注目し、その革新的な経営行動について明らかにすることを目的とする。令和4年度は最終年度にあたり、以下の成果をあげることができた。第1は、日立地域における中核企業の外注政策の変化とそれに対する下請企業・協同組合の対応について複数の調査結果をもとに明らかにした。第2は、同地域を拠点として活躍する地域貢献型企業を3つの行動パターンに分類し、その経営戦略と事業展開について明らかにした。第3として、グローバル競争が「変異」する局面を迎えるなかでの地域貢献型企業の生き残り戦略について考察した。 本研究では期間全体を通じて主に以下の成果をあげることができた。第1は、電球工業における地域貢献型企業O社に関する研究で、同社が秋田から鹿児島へと事業移転を行う一方で、地域経済への影響を極力緩和する措置としてS社を秋田に新設し、事業の一部継続をはかった点を明らかにした。第2は、企業城下町日立を対象とした研究で、グローバル競争下における中核企業の外注政策の変化とそれに対する下請企業・協同組合の対応について定量分析を試みるとともに、同地域で活躍する地域貢献型企業を(1)中核企業の下請として発展してきた企業、(2)地域内にありながら下請関係に依存しない独立系企業、(3)周辺地域に拠点を構えながら下請的行動様式とは異なる事業展開を行う企業に分類し、その経営戦略と事業展開について事例分析を行った。第3は、長野県南部を拠点とするT社および同社からスピンオフして創業し、後に青森県三沢に移転したM社に着目した研究で、両社の地域貢献型企業としての発展過程について明らかにした。
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Research Products
(3 results)