2020 Fiscal Year Research-status Report
International Management Comparisons of Corporate Joint Ventures, M&A, Wholly Owned Subsidiaries
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18K01746
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
星野 靖雄 筑波大学, システム情報系(名誉教授), 名誉教授 (00096744)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オーストラリア / アメリカ / 中国 / ニュージーランド / 日系子会社 / 海外進出 / 多項ロジット回帰分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
オーストラリアに進出している日系企業の子会社の経営成果の分析を東洋経済新報社の海外進出企業のデータベース2009年より2020年までのデータで行った。資本金、売上高、従業員数、日本からの派遣社員数、出資比率を独立変数、業績指数を従属変数として多項ロジット回帰分析により、子会社の従業員数、日本からの派遣社員数、資本金は業績に対して有意な正の効果があることが示された。 アメリカに進出している日系企業の子会社の経営成果の分析では、日本からの派遣社員数と出資比率は業績に対してやや正の関係があることが指摘できた。 中国に進出している日系企業の子会社の場合では、資本金、売上高、出資比率は、業績変数に対して,正の関係があることが分析できた。 ニュージーランドに進出している日系企業の場合では、統計的に有意な結果は得られていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ予定通りの分析結果が得られたが、分析のための標本数が十分多い場合と、そうでない場合では、分析結果が異なっていることが分かった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでは、特定の進出国における日系子会社の分析であったが、今後は、分析対象国の拡張とともに、複数の国家間での日系子会社の収益構造の相違を分析する方向である。
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Causes of Carryover |
国際学会での発表が延期となり旅費の執行ができなくなった。 共同研究者を海外から招へいする予定であったが、コロナ禍のため実施できなかった。
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