2020 Fiscal Year Research-status Report
Reconsideration of "Douzoku(cognate groups) Theory" by Aruga Kizaemon: from the Standpoint of Historical Sociology and Commons Theory
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18K01987
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Research Institution | Morioka Junior College,Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
三須田 善暢 岩手県立大学盛岡短期大学部, その他部局等, 准教授 (10412925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 慧子 東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (00748965)
石沢 真貴 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (20321995)
林 雅秀 山形大学, 農学部, 准教授 (30353816)
庄司 知恵子 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (30549986)
長谷部 弘 東北大学, 経済学研究科, 教授 (50164835)
脇野 博 岩手大学, 教学マネジメントセンター, 教授 (80220846)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 日本農村社会学 / 同族団 / 地方名望家 / コモンズ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2回にわたって研究会を開催し、各自が担当の報告をおこない、議論を行った。①三須田善暢「4月以降の状況と、次年度以降の課題について」、庄司知恵子「日記分析について」、林雅秀「今後の計画について」、大野啓「現在の状況について」、石沢真貴「現在の状況および今後の研究について」、脇野博「齋藤家の漆器生産、経営」、長谷部弘「近代統計書分析について」(2020年10月3日)、②三須田善暢「現在の状況と、次年度の課題について」、林雅秀「関沢山牧野農業協同組合関係資料から」、庄司知恵子「現在の状況について」、石沢真貴「荒沢・浄法寺と川連の職人・集落分布の比較」、脇野博「中才集落等の近世期の知行形態について」、長谷部弘「幕末明治期の状況について」(2021年2月8日)。なお王は今年度育休中のため実質的な研究活動はおこなえなかった。 また、研究協力者である郷土史家の工藤利悦氏による漆文化調査報告会に参加した(「浄法寺椀の歴史を探る」於:ホテル安比グランド。2021年2月25日)。これには三須田が代表して参加し、後日情報共有をおこなった。 並行して、現地調査を行った。①隣接の中佐井集落の旧家資料の調査(佐藤守昭家:2021年3月5日および3月29~30日)、および八幡平市博物館所蔵資料の調査(2021年3月5日および3月30日)。これには三須田および林がかかわった。 こうした一連の議論を通じて、現段階で残されている課題について析出を行い、2021年度に進行すべき具体的な進行計画を模索した。今年度はコロナ禍のため現地調査が十分に行えなかった。そのため、研究年度を延長することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、「研究目的」の欄で記した4つの課題を設定して、研究を積み上げていく。すなわち、①岩手県旧二戸郡「石神」集落(現八幡平市石神)の大屋齋藤家で公開された新史料を整理・解読・分析(歴史的検証作業)し、②現集落の農家調査と周辺の地域社会構造調査をおこなう。③それにより、有賀が示した 「同族団」理論の再検討をおこない、④「同族団」概念にとらわれない新たな地方名望家像および分析枠組みとしての社会結合理論の視座を把握し、農村研究の理論的発展への寄与を試みること、である。 本年度は、①②を完成させて③④を熟考する計画であった。しかしながら、コロナ禍の影響により、①②とも十分におこなうことができなかった。①についてはかろうじて進めていったものの、②については現地への調査を躊躇する状況であった。こうした事情のため③④の検討をおこなえなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の理由から、研究年度を一年延長することにし、2021年度は①②の作業を急ぎ行いながら、そのなかで③、④の作業を進める。 ①については、これまでの各自の分担を考慮しつつ、論文および報告書を作成する。その際は研究会を実施し、ディスカッションを通じて考察を進める。②については、夏期・冬期など授業のない時期にある程度集中的な調査を行うことで、現状分析への道筋をつける。その際はコロナウィルスの状況を熟慮しながら行う。③④についても、経験的データからの同族団理論へのあらたな解釈の示唆をおこない、不十分ながらも研究全体の暫定的な報告書になるように試みる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の状況、および研究者の事情(病気、育休、学務など)により予定通りに進まなかったといった理由による。 2021年度も同様の事情により計画が変更することもありうる。
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