2018 Fiscal Year Research-status Report
デジタルファブリケーションを活用した地域連携・協同型支援機器提供システムの開発
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18K02084
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
渡辺 崇史 日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (30410765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手嶋 教之 立命館大学, 理工学部, 教授 (30288625)
巖淵 守 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80335710)
上田 喜敏 森ノ宮医療大学, 保健医療学研究科, 教授 (80454677)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 支援技術サービス / アシスティブテクノロジー / デジタルファブリケーション / クラウド型データベース / 地域支援 / 相談システム |
Outline of Annual Research Achievements |
1.再設計・再編集が可能なコラボレーション型支援機器データベースの機能試作 クラウド型データベースを利用して,ヒストリー型3DCAD等で設計された支援機器3DCADデータを付加した支援機器データベースを試作した.そして,先行研究にて設計した支援機器データに加えて,電動車椅子操作用ジョイスティックやストローホルダー等の自助具データを設計し実装した.今回実装した3DCADデータの多くはパラメータアプローチを採用しているため,利用者の身体状況等に応じて寸法変更が可能である.また,ダイレクトアプローチによる支援機器の製作改造に対処するため,特別支援学校で利用される食器を集め,その形状のスキャンニング方法について検討を行った. 2.デジタルものづくりができる人材を養成するための研修プログラムの開発 支援機器の製作改造による対応は,何よりも利用者の身体状況やニーズ等を十分に考慮することが必要である.そこで,3Dプリンティング技術等のデジタルファブリケーションの利点を活かした支援技術サービスが展開できるように,支援者に求められる技能や知識についての範囲を設定した上で,習得すべき研修コンテンツを検討した.その研修コンテンツの妥当性等を検証するために,支援者および障害のある利用者を対象とした,デジタルモノづくり講習会を試行的に2回開催した.その結果,デジタルファブリケーションに対する興味は向上し,多様な立場にある参加者から好評価を得ることができた. 以上のような実践的研究を通して,国内学会発表1件(第33回リハ工学カンファレンス),国際学会発表2件(i-CREATE2018 Conference, the Pac Rim Conference 2019)として研究成果を発表することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ダイレクトアプローチ用の3DCADデータを作成するために,特別支援学校で利用される食器の形状を低コストでスキャニングできる方法の検討に時間を要し,デジタルデータ化および試作にまで至らなかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
支援機器データベースについては,クラウド型データベースを利用していることから相互の情報交換や共同作業が行いやすいため,離れた場所にいる支援機器相談に関わる専門職や,CAD設計に操作に慣れた人の協力を積極的に得る方策をとる予定である.また,デジタルものづくりができる人材を養成するための研修プログラム開発のために,デジタルものづくり講習会は継続して実施するが,地域の自助具ボランティア,ファブラボ,大学,企業等の協力を得て開催することを計画している.
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Causes of Carryover |
3Dプリンターの購入を予定していたが,購入機種の仕様の再検討を行ったため今年度は購入せず,次年度以降に購入することにした.
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Research Products
(3 results)