2022 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental research on comprehensive and permanent support for growth of children with developmental disabilities.
Project/Area Number |
18K02116
|
Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
稲垣 美加子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (30318688)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松薗 祐子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (00164799)
池畑 美恵子 淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (00616352)
松浦 俊弥 淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (10709124)
山下 幸子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (60364890)
黒川 雅子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (90339482)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 発達障害 / 継続的支援 / 横断的支援 / 有機的連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度においては、これまで本研究に関連して研究会として、さらには個々の研究者が実施した研究成果を報告書としてまとめ、公開した。 研究会全体としては、「育ちのフォーラム」と題して関係者に案内をして研究を契機として出会った実践者や研究員らが集積した成果を報告するフォーラムを通じて見出された課題を検討した。発達障害を抱える子どもとその家族の支援を地域にネットワークを構築することで改善・解決する方途を先行的実践、教育、療育現場の実践から模索した。フォーラムのゲストスピーカーや現場の実践者との応答を精査した。 分担研究としては地域で先行して発達障害を抱える子どもたちのデイサービスを実施してきたNPO団体の協力を得て、成果を得た。加えて、従来からの入所サービスで培った支援を地域サービスに展開している社会福祉施設、中でも児童家庭支援センターや放課後デイサービスなどを展開している施設の基幹的職員にインタビュー調査を実施した。このインタビューからは専門職であるからこそ可能な子どもや家族の代弁的示唆が得られた。 これらの成果から現行制度やサービスにおいて「育ちのサポート」に必要な年齢や学齢の“境目”を越境するためには、当初研究会が仮説として想定していた時系列のつなぎを可能とする現行制度下の制度・サービス横断的な有機的連携による当事者やその家族の代弁がその端緒となりうることが確認された。コロナ禍によって、当初の計画を大幅に変更せざるを得ない結果となった研究であったが、再度研究を設計する示唆を得られたもとも成果としたい。
|
Research Products
(6 results)