2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a dietary scale for caries risk assessment with international validity to plan a common risk factor approach on diet -related chronic diseases.
Project/Area Number |
18K02250
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
仲井 雪絵 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (70284073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 有紀 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (30612618)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 齲蝕 / ショ糖 / 摂取パターン / FFQ / NCDs |
Outline of Annual Research Achievements |
約20,000種類も存在すると言われる疾病に対し個別の予防策を講じるのは非効率であり困難である。しかし複数の疾病にまたがるリスク因子(コモンリスクファクター)をコントロールすることにより,同時に異種の疾病を予防することができれば,効率的な健康増進策あるいは重症化予防策に貢献できると考えた。 本研究における高齢成人を対象にした調査より,歯の喪失を防止し,口腔機能の衰えを重症化させないことが全身の生活習慣病予防に貢献できる可能性が示唆された。世界の疾病負荷研究によると,歯の喪失に大きく寄与する齲蝕の有病者は世界的に多く,その経済的負担は非常に大きい。齲蝕発症の一大要因であるショ糖の摂取は,肥満,メタボ,糖尿病,心臓病等の全身的な病態においても主要なリスク因子である。食の面から疾病リスクを簡便な方法で数値化することにより,専門性の異なる多職種間で共通の「ものさし」として活用できれば,コモンリスクファクターアプローチが容易になると考えた。 本研究では,研究代表者が先行研究にて日米間の有用性を実証した評価ツールを小児に対して応用し,その信頼性と妥当性を検証した。また同ツールから算出されるスコアによって,食因子における齲蝕誘発リスクを数量化することに成功した。今後は,食を共通リスクとする他疾患において同ツールがリスク測定に有用であるかどうか,さらなる検証を進める必要性がある。歯科医療専門職以外にとって食の面からの齲蝕リスクを理解することが容易となり,医科歯科を含む多職種連携の場において貢献しうるものと考える。 期せずしてCOVID-19感染拡大によって計画実施の進度が影響を被り,さらに学会発表の機会が縮小し,計画遂行が遅滞してしまった。しかしながら本年度は,国際学術雑誌における学術論文の掲載まで達成することができた。
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Research Products
(13 results)