2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Basic Research on Forming the Standardization and Autonomy of Curriculum in the School of Education at Private University
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18K02290
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
浦野 東洋一 帝京大学, 教育学部, 教授 (70002467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 高樹 帝京大学, 教育学部, 准教授 (20549711)
小入羽 秀敬 帝京大学, 教育学部, 准教授 (70609750)
五十嵐 卓司 帝京大学, 教育学部, 講師 (80783513)
谷村 英洋 帝京大学, 教育学部, 講師 (50614632)
葛西 耕介 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (00769010)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教育学部カリキュラム / 教育学教育 / 内部質保証 / 標準化(スタンダード化) / 教育の自律性 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる2020年度は、コロナ禍の影響に伴い、前年度までと比較して研究メンバーによる定期的な会合はほとんど開催することはできず、メールなどを通した進捗状況の確認が主となった。教育学部教育の内部質保証とかかわって当初設定していた「学生参加」型の調査(質的調査と「卒業生基準」の作成)は実現には至らなかった。 (1)その代案として、2019年度に文部科学省によって実施された「全国学生調査(試行実施)」の結果を用いて、教育分野・学部における学生の授業経験とその評価の傾向を分析した。 (2)当初の計画通り本年度に実施し、重要な成果を得たのは、有識者による研究座談会である。国立大学(研究大学の教育学部、教員養成系大学)と私立大学(教育学部、全学教職センター組織)に所属する著名な研究者計5名を招き、昨年度本科研プロジェクトが実施した質問紙調査の結果をもとに、「教職課程コアカリキュラム」など教員養成政策への各大学の対応や、教育学教育の「参照基準」(日本学術会議)の受け止め、教育学部のカリキュラムをめぐる今後の課題について、オンライン上(zoom)で意見交流、質疑応答等を行った。各大学の個性や各研究者自身の経歴に応じて教職課程と教育学教育をめぐる問題意識の差異が明らかになるとともに、今後いっそう大学間での議論を通して、より大きな問題枠組みのもとで確認すべき共通の課題、すなわち、標準性と自律性の双方を保証する教育学部カリキュラム(教育学教育)体系化、そして、学生の教育研究(マインド)を保証する条件の創出が求められることを確認した。 (3)昨年度実施した全国の私立大学教育学部への質問紙調査の結果を分析し、それを大学の紀要を通して発表した。 以上の3点の各成果((2)については座談会の記録)について、別途『研究成果報告書』に収録し、印刷・発行した。
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Research Products
(3 results)