2021 Fiscal Year Research-status Report
戦後日本における教育学部の成立過程に関する事例研究
Project/Area Number |
18K02332
|
Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
釜田 史 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60548387)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 『学報』 / 愛知学芸大学 / 愛知教育大学 / 附属学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、学内に所蔵されている史資料の収集活動を継続しつつ、『学報』総目録化の作業を複数の学生アルバイトの協力も得つつ完遂することができた。具体的な研究作業は、以下のとおりである。 一つは、『学報』総目録の作成である。本学には、次のように複数の組織にわたり『学報』が作成されてきた。①愛知学芸大学『学報』(No.1からNo.38、昭和29年から昭和37年)、②愛知教育大学『学報』(第1号から第419号、昭和43年から平成16年)、③愛知教育大学『学報』(号外第1号から号外第223号、昭和44年から昭和61年)、④愛知教育大学『学報』(号外(教)第1号から第69号、昭和61年から平成11年)、⑤愛知教育大学『学報』(号外(院)第1号から第38号、昭和61年から平成11年)。これらすべてについて、刊行年月日、ページ数、タイトル、執筆者名、所属等について整理し、データベースを作成した。次年度は、この作成したデータの調整等をし、年度内に報告書(基礎資料集)としてまとめる。 もう一つは、附属学校も含め、可能な限り本学の歴史に関わる史資料の収集・整理を進めたことである。具体的には、①愛知師範学校/愛知学芸大学/愛知教育大学の刊行物(『要覧』『大学概要』『学生便覧』『履修の手引き』『学園だより』等)、同窓会関係、②附属学校の刊行物(附属名古屋小学校『おおさち』や附属名古屋中学校『大鴻』『鴻鵠』、附属小学校の卒業アルバム等)、③愛知学芸大学学生自治会関係(学生祭関係)である。 さらに、愛知県総合教育センターが所蔵する愛知県内の教育史資料の調査を実施し、県内の小・中・高等学校所蔵資料のうち、愛知学芸大学/愛知教育大学に関連する史資料の収集・整理をおこなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画どおり、愛知学芸大学/愛知教育大学が発行した『学報』のデータベースを作成することができた。次年度は、これらのデータの調整等を継続し、報告書(基礎資料集)としてまとめる。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は、以下の研究作業等を実施する予定でいる。 1)愛知学芸大学/愛知教育大学『学報』データベースの整理、報告書としてまとめる。 2)学内資料の収集・整理を継続しつつ、入試・カリキュラム・卒業者・進路等の基礎的データを整理する。あわせて、戦後初期に設置されていた学内研究所についても、関連の史資料の収集を行う。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウイルスの感染拡大により、学外だけでなく学内の史資料の調査・収集・整理等の活動、学生アルバイトを雇用してこれらの史資料の整理やデータベース化等の作業に支障が生じたからである。次年度は、助成金の繰越金を使用し、これまで整理してきた基礎的な資料集を報告書として刊行する。
|