2022 Fiscal Year Annual Research Report
Career support for high school students aspiring to become teachers
Project/Area Number |
18K02384
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
笠井 孝久 千葉大学, 教育学部, 教授 (40302517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 雄一 千葉大学, 教育学部, 教授 (10400805)
梅田 克樹 千葉大学, 教育学部, 准教授 (20344533)
保坂 亨 千葉大学, 教育学部, 教授 (30173579) [Withdrawn]
重栖 聡司 千葉大学, 教育学部, 教授 (40757390) [Withdrawn]
渡邉 健二 千葉大学, 教育学部, 准教授 (50786845) [Withdrawn]
真田 清貴 千葉大学, 教育学部, 教授 (90786831) [Withdrawn]
伊藤 英希 千葉大学, 教育学部, 准教授 (80827767) [Withdrawn]
吉田 浩 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30845813) [Withdrawn]
大野 英彦 千葉大学, 教育学部, 教授 (60891091)
伊藤 裕志 千葉大学, 教育学部, 教授 (50913175)
土屋 明子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70913177)
森 美香 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70966225)
國吉 浩二 千葉大学, 教育学部, 准教授 (60968593)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高校生 / キャリア支援 / 教員養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、全国で行われている“教員を目指す高校生へのキャリア支援”の取り組みの結果を踏まえつつ、高校生の時期、つまり大学における教員養成以前の教員育成カリキュラムの構築に資する知見を得ることを目的としている。 最終年度となった令和4年度は、コロナ禍によって延期されていた他県の教員を目指す高校生へのキャリア支援の実態調査を行い、これまで収集した資料と合わせて、それぞれの取り組みの特徴や意義について考察した。各地で行われている教員を目指す高校生への支援の取り組みは、高校、大学、教育委員会といった異なった主体によって実施されており、それぞれの主体の狙いによって、内容や方法が異なっていた。 また、千葉県の教員基礎コース等に在籍する生徒及び教員基礎コースに参加した後に千葉大学教育学部に入学した学生を対象にアンケート並びにインタビュー調査を実施し、教員を目指す高校生へのキャリア支援の意義や効果的なカリキュラムについての知見を得た。 教員という職業や教員の視点について学ぶこと、学校実習などにより子どもたちと直接関わる経験などが教員基礎コース参加者には有意義なものと捉えられていた。コースに参加している高校生には、はっきりとした教員志望を持っていない生徒もいるが、そういった生徒にとっても、これらの経験は自分の適性を理解したり、進路を選択するうえで意義のあるものと捉えられていた。基礎コース等に参加して教育学部に入学した学生にとっても、高校時代の経験は、大学での学びの基盤になっており、高校時代の経験と今を比較することで自らの成長を確認したり、教職への意欲を持続さる(ブレない)役割を果たしていることが示された。 これらの取り組みは、教員を目指す高校生にとって非常に有意義な経験になり、生徒の志望と進学先とのミスマッチをなくす効果も期待されるが、一方で大学入試との兼ね合いが課題として指摘された。
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