2018 Fiscal Year Research-status Report
Investigation in Okinawa about reproduction of the women who bore a child in the youth
Project/Area Number |
18K02390
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
上間 陽子 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (90381194)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 再生産過程 / 家族形成 / 学校体験 / ピアグループ |
Outline of Annual Research Achievements |
本調査研究は、沖縄県において、10代で子どもを出産した女性に対して、その選択に至った理由を聞き取りを中心に設計された調査である。 聞き取りにおいては、学校体験、ピアグループの有無・形成過程、定位家族、生殖家族の状況、本人の自己アイデンティティの形態について聞き取っている。 初年度実施した方々において、10代の女性と、20代の女性では、世代的な違いがみられており、それはコミュニティ形成の仕方と、それを裏付けるように学校体験の差異というものが少なからず影響を与えているように思われる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、主に聞き取り調査を中心に進める予定でありそれを実施している。 当初、初年度の獲得データ数を30程度としていたが、当初予定していた以上にデータ数が集まり、獲得データ数は49名になっている。なお、そのなかの数名については3回から5回のインタビューを実施している。 一方で、発表した論文などは『世界』(2018年9月号)ならびにデートDV防止スプリング・フォーラム2019「『裸足で逃げる』の若者たちの仕事・学校・日々のこと」(2019年3月)のみとなっているが、調査自体の進展がみられるため、初年度の実績としてはまずまずであると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2年目を迎える今年は、新たに15名程度の方へ聞き取りを実施する予定である他、初年度で聞き取りを行った数名については、第二子出生において、貧困の与える影響が強く現れているので、その点をもう少し整理するために、今後も継続的に聞き取りを実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
本研究課題の分析に使用するデスクトップ型のパソコンの購入金額が高額だったため。
|
Research Products
(2 results)
-
-
[Book] 世界2018
Author(s)
上間陽子
Total Pages
319頁(うち78ー93頁)
Publisher
岩波書店
ISBN
05824532