2019 Fiscal Year Research-status Report
韓国における幼児教育・保育の現状と発展方向に関する調査研究
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18K02515
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
丹羽 孝 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 名誉教授 (10113325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
韓 在熙 四天王寺大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (50619400)
新井 美保子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60189975)
大村 眞依子 (渡邉眞依子) 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (60535285)
矢藤 誠慈郎 岡崎女子大学, 子ども教育学部, 教授 (70259571)
永井 靖人 愛知みずほ短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (80551556)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 韓国幼児教育 / オリニジップ / 標準保育課程 / ヌリ課程改定 / 保育者養成教育 / 幼稚園教師養成教育 / 子ども中心 / 遊び中心 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年5月4日、大妻女子大学A-150講義室において、日本保育学会国際交流委員会、OMEP日本委員会、大会実行委員会三者共催で、国際椎ポジジウムを開催。主題は「国の教育課程は保育実践の場に何をもたらすか」-韓国ヌリ課程改定を主題としてを実施。この国際シンポジウム開催に際して、丹羽は企画立案、講演者選定と依頼、司会および記録を担当し、200名近い参加者があった。二番目に.2019年8月26-29日にかけて、韓国訪問調査した。この時は特に、育児政策研究所において The 4th KICCE EAST Asia Policy Seminarが開催され①日本の国家水準幼児教育課程の構造とその特徴(丹羽孝)、②2019改訂ヌリ課程の理解(キムウンニョン育児政策研究所)、③イジョンウクトクソン女大教授、インハ大教授、イワンジョンインハ大による指定討論が行われた。(於いて:育児政策研究所、ソウル).三番目には2019年9月26日~1日。訪韓調査(韓国保育振興院、延世大学校生活指導研究院、ソウル女子大学校附属幼稚園等)を行った。またこの期間中の28日に、日本保育学会と韓国幼児教育学会の研究交流協定にのっとって学会報告を行った。場所はガチョン大学校、クリスタルホールだった。報告主題は”日本の幼稚園教諭・保育士養成課程の研究”で学会最優秀賞受賞した。又、ヌリ課程関連研究の一環として、219年7月に改訂された『2019改訂ヌリ課程』日本語訳を日本保育学会ホームページに掲載(丹羽孝・吉田真弓訳):また、韓国幼児教育課程概要については先に韓在煕・丹羽共著で日本保育学会HPに掲載されている。 以上本年度は日本保育学会国際交流委員会関連の韓国ヌリ課程研究、2回にわたる韓国訪問調査および日韓幼児教師養成教育課程に焦点を当てて、研究活動を行った。また加えて2度の韓国政府日本調査団の調査に研究協力した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
韓国育児政策研究所、韓国幼児教育学会、韓国保育振興院の先生方の予想以上の支援によって、十分な成果を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
1.本年度の第一の研究課題は、2019改定ヌリ課程の中核的哲学である「子ども中心・遊び中心」保育の哲学定期内容を深く理解することにある。そのため、本年度内に改訂ヌリ課程の子ども中心遊び中心保育思想を中心とした、国際セミナーを開催する。講師は韓国幼児教育学会長チョンミラ教授、韓国教員大学校キムギョンチョル教授、神戸大学附属幼稚園田中孝尚園副長を予定している。 2.研究課題の一つとして、韓国における保育者養成、幼稚園教員養成教育課程を更に具体的に深める為に、教員大学校および梨花女子大、中央大学、トクソン女子大要請教育課程の比較研究を行う。そのための現地訪問調査を実施する。 3.2019改訂ヌリ課程に関連して、教育部・保健福祉部から解説書、遊び理解資料、遊び事項資料が公刊された。本研究に関わってヌリ課程の改定内容を深めるためにこの資料の翻訳と資料集公刊を計画している。
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Causes of Carryover |
1.矢藤誠慈郎については、2019年9月から岡崎女子大学から和洋女子大学へ所属変更したことによって、韓国幼児教育学会発表および同期間の調査日程が消化できなくなったため、主として旅費に使用予定の金額の残金が発生した。 2.渡邊真依子については、他科研費によるドイツ現地調査日程等の事情で、韓国調査が 1回に留まった事による旅費の残金が発生した。 本年度は韓国研究者M国阿に研究者招聘による国際セミナー開催、韓国教員大学校およびソウル所在大学校調査を計画している。また、合わせてヌリ課程係る政府資料を本研究研究に係る貴重な資料として公刊することで、有効な研究費使用が可能である。尚、この資料は日本では初めての翻訳資料となるので、国立教育政策研究所、日本保育学会等に寄贈し、活用して戴くこととしている。
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Research Products
(10 results)