2023 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a model of classroom practice that habituates Developmental thinking and attitudes among teachers and students
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18K02518
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
佐藤 学 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (90587304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 久恵 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00314518)
新木 伸次 国士舘大学, 体育学部, 准教授 (30450159)
赤井 利行 大阪総合保育大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40441620) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 発展的思考・態度 / 自律的発展型授業 / 発展的数学の意識 / 習得的数学の意識 / 発展的思考・態度の形成過程 / 動機付けの調整スタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
算数・数学における「自律的発展型授業」に関する質問紙調査について,秋田県の小中高教員データの分析の作成とその分析を行った。その結果,「教師の意識は,授業構想時において発展的数学の意識が見られる一方,授業実践時は習得的数学の意識が増える傾向であること」「秋田県データでは,因子分析の構成に「G.問題の数値,条件,内容,配列」が含まれないという特徴があり,このことは習得的数学の意識の現れといえること」の知見を得た。これらの結果は,全国数学教育学会誌第29巻第1号において発表した。 上記の質問紙調査の分析を踏まえ,教師の支援について発展的思考・態度の育成に向けた次に,教師の支援についても研究を進めた。学習者が獲得する発展の知識について,発展三状況と発展生成知識から捉えた。また,Bell & Binns他の「探究の4段階」を基に,「自立」「試行」「経験」「自立」の4段階から学習者の発展的思考・態度の形成過程を捉えた。そして,大学生による算数・数学の問題解決を事例とし,Ryan & Deci(2000)の動機付けの調整スタイル(「外的調整」「取り入れ的調整」「同一視的調整」「統合的調整」)により試行的に分析した。その結果,「学習者の発展的思考・態度の形成過程は,学習の進め方を知るという「手続き的」なものから,理想の問題解決を目指すという「概念的」なものへと変容していくこと」の示唆を得た。これらの結果は,あきた数学教育学会第2回わか杉セミナーにて発表した。
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Research Products
(2 results)