2019 Fiscal Year Research-status Report
環境教育/ESDと消費者教育の連接による教員養成・研修・支援システムの構築
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18K02565
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
松葉口 玲子 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (30304562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿野 成美 公益財団法人消費者教育支援センター, 事業部門, 研究員 (50648110)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 消費者市民教育 / 指導者養成・支援 / 学習プログラム / 持続可能な消費 / 消費者教育 / 環境教育 / ESD |
Outline of Annual Research Achievements |
文部科学省主催の消費者教育フェスタ全4回(長崎、香川、福井、秋田)すべてに参加するとともに、関係者へのヒアリングにより、全国における消費者教育実践の現状把握を行なった。多くの地域において、学校関係者だけでなく多様なアクターが関わりながら消費者教育の実践が広まっていることを確認すると同時に、消費者市民教育(環境教育/ESDとの連接)としての諸課題についても示唆を得た。 全国の高校への普及を目指している「社会への扉」を使用した授業研究会(於:徳島)に参加するとともに、消費者庁と連携している鳴門教育大学へのヒアリングを実施することによって、消費者庁による消費者教育実践の到達点を確認した。今後の授業計画および指導者養成の方向性を考究するうえで、特に公民の授業から示唆を得ることができた。 3月にフランスのフェアトレードスクールやユネスコ等への訪問を予定していたが、新型コロナの影響を受け、実施できなかったことは残念であった。 しかしながら、国内における消費者教育の広がりの実態把握をするうえで不可欠な文科省と消費者庁による取り組みの把握がかなりできたことは有益であった。また、昨年度実施したフィンランドにおける消費者教育についての調査結果について、多方面から興味を持っていただき、これまでの研究成果を多様な場で公表する機会を得ることによってそこから新たなつながりもでき、本研究の今後に向けて大きな収穫となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた海外出張は新型コロナの影響により実施することができなかったが、国内における主たる取り組みの把握はかなりできたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの影響により当初の予定からの変更を余儀なくされるであろう。しかしそれは同時に、新たな学びの在り方を切り拓くチャンスとして今後の推進を図る予定である。
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Causes of Carryover |
予定していたフランス出張が、新型コロナの影響によりキャンセルになったため。 令和元年度の未使用額は、令和2年度に海外教材の翻訳代として使用する予定である。
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Research Products
(7 results)