2023 Fiscal Year Annual Research Report
Action research for realization of "Team school": attempt TPE for school education
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18K02594
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Research Institution | Ichinomiya Kenshin College |
Principal Investigator |
肥田 武 一宮研伸大学, 看護学部, 講師 (30774955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三品 陽平 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (00710849)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | チームとしての学校 / チーム学校 / 専門職連携教育 / IPE / アクションリサーチ / 教師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「チームとしての学校」(文科省2015)の理念に共感し、実現を目指すアクションリサーチであった。方法として医学教育で成果を得ている教育プログラム「専門職間連携教育 = IPE(専門職を超えた連携教育 = TPE)」の学校教育版を開発・実施し、効果検証と課題探索を行うものだった。 最終の2023年度は追加のプログラム実施は叶わなず、結果と課題をまとめるべく分析を進めた。しかし投稿論文としてパブリッシュできなかったため、2024年の公表を目指し複数の論文を完成させる作業を継続している。 期間全体を振り返り3つの困難を認識した。第1に現場から研究協力を得られる可能性を楽観視してしまっていた。現場出身である研究者の経歴により、一定の関係性を構築できたとしても、職務とは異なる研究協力への動機づけを、多忙な現場から引き出すことはとても難しかった。プログラム準備段階のシナリオ作成には協力を得られたものの、プログラム実施段階への参加までは叶わなかった。第2に研究遂行の時宜を得た調整が適切にできなかった。感染症流行に対してプログラムのオンライン化で対処したものの迅速ではなかったため、その間に現場の関心はチーム学校よりも、喫緊の感染対策や働き方改革に向かった。第3にプログラムの想定外のオンライン化とチーム学校実現を目指す本研究との方法論的相性の悪さがあった。多職種の対面での直接的関わりにより自然な効果が得られると期待したが、オンライン化で関わりが間接的になり、焦点が拡散してしまった。 本研究は当初の計画に比して限界のあるものとなった。しかし現職へのインタビューに基づき、その声を反映させたシナリオを開発でき、対面ではないがオンラインで、また現職ではないが職種志望学生の参加で実施した。データを得られた範囲で成果と課題を早急に論文として公表し、研究成果発表報告書(F-24)にて報告したい。
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