2020 Fiscal Year Research-status Report
病気の子供を包摂する学びとケアの共同体づくりのための教員研修プログラムの開発
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18K02611
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| Research Institution | Tokyo Gakugei University |
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Principal Investigator |
竹鼻 ゆかり 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
副島 賢和 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (00649436)
高橋 浩之 千葉大学, 教育学部, 教授 (20197172)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 病気の子供 / 小児慢性疾患 / ケースメソッド教育 / 教員研修 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は，病気の子供と周囲の子供たちが共に学び育ちあうための教員研修プログラムの開発（作成，実施，評価）を目的としている。今年度は以下の研究を実施し成果を得た。
調査結果は次の3点である。
１．過去に行った調査である小学生の死の認識といのちの大切さに影響する要因ついて、分析を行い、論文として成果をまとめた。小学校 5，6年生434名を対象とした無記名自記式質問紙調査の結果、3割程度は死の知識を誤っていること、「いのちの大切さ」に影響を与える要因は，死の認識や健康観が影響することが示唆された。本結果から，子どもの死の認識を多用な観点から育てるDeath Educationの必要性が示唆された。２．病弱教育に携わる教師の成長の要因を調べるための調査を実施し、分析した。その結果、病弱教育の教師の成長は、実践力と精神的成長の2つから説明できた。またこの２つは、本人の教育観、病気の子供との出会い等が影響していたことが示された。現在、調査結果については論文としてまとめている。３．過去に行ったインタビュー、定時制高校ならびに特別支援学校高等部に通う軽度知的障害のある女子生徒が、性的ハイリスク行動を行っている現状と課題、教員の支援の状況についての結果を分析し、論文として成果をまとめた。
教材作成と研修については次の2点である。１．教員研修の教材として「ケースメソッド教育に活かす学校用ケースブック NO3」を作成した。この教材は、メンバーでケースを作成、検討した後、授業等での実施と評価を重ね一つのケースを完成させている。このケースを集め、ケースブックとして製本、印刷し、普及を図った。２．教員研修プログラム作成のためのケースメソッド研修会ならびに当事者研究会を行い、プログラムの原案を検討した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、3年間の予定で実施しており令和2年度は完成年度の予定であった。しかし、コロナ禍で調査が実施できなかったこと、対面での研修会が実施できなかったことなどの理由により、やや遅れている。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は継続して研究を行う申請をしたため、完成年度として研修プログラムを完成させる予定である。
１）一昨年から行っている院内学級の教師の力量形成に関するアンケート調査結果のまとめ
２）研修教材の作成
３）研修プログラムの作成実施評
以上より，本研究のまとめを行う．
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| Causes of Carryover |
新型コロナ感染症禍で、調査や研修が計画通りに進まなかったため、次年度に使用額が生じた。
新年度の仕様計画については、投稿論文の費用、研修教材作成費用等に充てる予定である。
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