2022 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing the learning theory and developing practices in music classes with Japanese traditional music and musics in other countries based on the theory of Fumio Koizumi
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18K02625
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
権藤 敦子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (70289247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 富美子 東京音楽大学, 音楽学部, 客員教授 (30185855)
田中 多佳子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70346112)
本多 佐保美 千葉大学, 教育学部, 教授 (90272294)
大田 美郁 小田原短期大学, 保育学科, 専任講師 (20861644)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小泉文夫 / 自発的創造性 / 体験としての音楽 / 世界横断的 / 実践開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小泉文夫の理論を軸としながら音楽の捉え直しを行い,多様な音楽文化の価値と本質に出会うことのできる音楽学習理論を構築,その上で、日本の伝統音楽や世界の諸外国の音楽の学習について実践提案をすることを目的としてきた。 新型コロナウイルス感染症の影響等もあり研究期間の延長を行って,最終年度は研究計画を見直して実施した。理論については,これまでの調査・研究に基づき,小泉文夫の音楽教育論の現代的意義を明らかにし,日本の伝統音楽と諸外国の音楽を位置付けた今後の音楽学習への理論的知見を見通し,学会大会での共同研究,論文等で公表した。実践開発については,研究者,実践者,演奏者,各学校の協力を得て実践事例の提案と検証に取り組むとともに,ポイントを絞ったユニット単位での実践事例として整理し,わかりやすいイラストと授業開発の手がかりとなる映像を作成,公式YouTubeチャンネルでの公開,および,実践提案の公刊の準備を行った。 期間全体を通じて,「自発的創造性」と「体験としての音楽」等の小泉文夫の提言に基づき,世界横断的・アクティブに学ぶという方向性を確認したこと,主体的な音楽活動を軸とし,「教科の本質」を追求しながら実践開発を行ったこと,学習活動において,音楽構造の「共通点」と「相違点」を捉えることで音楽の多様性に気付く重要性を指摘したこと,さらに,そこから,今までに親しんできた音楽の特徴やよさを改めて見つめ直し,自分たちの音楽文化を根源から見つめ直す方向性を示したことが挙げられる。成果物として,60に及ぶ実践開発のユニットと80を超える動画教材の作成を行った。
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Remarks |
URLはシリーズ1-1のもの。京都教育大学公式YOuTubeで小・中学校音楽科の学習をサポートするデジタルコンテンツとして公開。2020年から2023年にかけて作成した関連の動画教材は19シリーズ合計88本。
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