2021 Fiscal Year Research-status Report
グローバル人材育成に向けた協働型国際交流プログラムの成果検証と評価方法の再検討
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18K02698
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
相庭 和彦 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (00222464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雲尾 周 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (30282974)
杉澤 武俊 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (30361603)
中島 伸子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40293188)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グローバル教育実践 / 交換留学 / グローバリゼーション / 交流事業 / 国際事業の評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は以下の研究会・国際シンポジュウムを行った。なお、国際シンポジュウムはコロナウイス感染症の影響下であるため、会場参加人数を制限し、中国からの参加はzoom形式で行った。研究会テーマ及び参加者は開催月は以下の通りである。 8月交流事業に対する評価検討に関する研究会参加者5名(新潟市)10月交流事業体験者の調査と国際シンポジュウム開催に関する研究会5名(早稲田大学)10月コロナ禍における国際交流に関する研究会15名(北京師範大学珠海校担当教授との話し合い)12月北京師範大学付属南澳門学校との授業検討会日本側15名中国側8名(コロナ禍の交流検討会 zoom形式)12月 国際交流事業の成果と評価に関する国際シンポジュウム 日本側15名中国側8名(新潟市) 国際交流事業の成果を如何に学部・大学院授業に還元していくかという検討会も行い、2022年3月新潟大学教育学部紀要に発表した。また、東アジアのグローバルゼイションと教育改革について、研究で得た知見を基に公教育計画学会年報第12号に発表した。特に大学院授業への還元の内実は実際訪問交流で築いた友好関係を基礎として、北京師範大学付属南澳学校の文化祭のライブ見学、日本側の授業見学と中国側の授業見学およびその後検討会を行った。通訳およびライブ配信は交流事業参加者の協力により実現しており、留学体験や訪問体験などの交流が大学間や付属学校間の関係、卒業後の教員間の関係へと成長していることを証明する事業となった。交流事業を評価する場合、研究会では個人の自己実現を中心として検討してきたが、社会を構成する個人間の関係性に注目する必要があるという研究の新たな方向性が見えてきた。 今後コロナ後の国際交流事業の在り方を、訪問交流形態とzoom形式による交流形態の両者有効性と問題点を検討していくことと、関係性の視点からとらえることが検討課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍にもかかわらずzoom形式と対面形式を活用し、当初の研究課題を探求する活動が進められ、その成果が国際シンポジュウムおよび連携校との間で授業検討会との形で実現している。これは研究計画に沿ったものである。これに加え、国際交流事業の成果が学部教育や大学院教育に還元され、それが研究紀要にまとめられていることを見ると、本研究は当初の件格以上に進展していると考えることができるものである。
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Strategy for Future Research Activity |
国際交流事業の参加者からの調査データを整理し、その評価方法論を検討する予定である。また、国際交流の参加者から得た成果を授業にどのように展開するのかを検討し、その成果を最終報告まとめる予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため現地調査およびその成果報告会である現地シンポジュウムが開催できなかったためである。2022年後期に中国広東省北京師範大学にてシンポジュウムの開催を予定している。
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Research Products
(6 results)