2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Online Peer Review in Learning Communities
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18K02843
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
本村 康哲 関西大学, 文学部, 教授 (80299122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 利江子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90370098)
小林 至道 青山学院大学, アカデミックライティングセンター, 助教 (60784692)
毛利 美穂 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (70556026)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ライティング / 評価 / ピアレビュー / ルーブリック / ユーザビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
文章作成教育におけるピアレビューを構成する手法の構築を目的として、①レビュア、②評価指標、③レビューシステムのユーザインタフェース、④学習コミュニティの各項目がレビューに与える影響について研究を進める計画であった。2018年度には上記の項目を調査するための研究プラットフォームとなるピアレビューシステム“ActiveClass”を設計し、オープンソースeポートフォリオをベースに開発・実装を行った。2019年度にはシステムの改修と共にAWS上での運用を開始し、実験データと手順の策定を進めてきたが、年度末以降は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、対面実験を中止せざるを得なくなった。このため2020年度は方針を変更して、レビュアがオンライン文書を評価する際の特性を研究するための基礎データを取得する実験を行った。学生8名の被験者を対象にビデオ会議システムを使用してオンラインで実験を実施し、そのデータに基づいて研究を進め、日本教育工学会誌の論文誌に「ルーブリック評価における評価順序が形式評価に与える影響」としてショートレターの投稿を行った。その結果は条件付き採録となったため、2021年度には論文として再投稿を目指してデータの再検討と論文の再執筆を続けてきた。また、追加実験を行うことを計画してきたが、緊急事態宣言が二度発出され追加の対面実験の実施が困難となったため、前年度に実施したオンラインでの学生レビュアによる文章評価実験結果のデータ分析を中心に研究を進めた。現在も引き続きデータ分析と論文執筆を継続中であり、あらためて日本教育工学会誌への論文投稿を予定している。
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