A Practical Study of the "Self Team Teaching" Method for the Improvement of Teacher's Behaviors in Lessons.

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K02895
• Research Institution: University of Toyama
• Principal Investigator: 小川 亮 富山大学, 教育学部, 名誉教授 (00194465)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 上木 佐季子 富山大学, 学術研究部教育研究推進系, 准教授 (70214434)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 一人TT / リフレクション / 自己調整学習 / 教師教育

Outline of Annual Research Achievements

新型コロナウイルスの蔓延と、その防止対策(以下、コロナ禍と略記)のために、実践的な研究の機会が大きく制限されたことによって、研究全体に大きな遅れが生じた。
（１）教師教育の実践として，教員免許更新講習における一人TTの研修の実施を計画していたが，コロナ禍の影響で，対面形式の研修が不可能になった。インターネット(zoom)を利用したオンライン研修を模索したが、教育現場(受講者である教員)の対応が間に合わないという理由で実施を見送らざるを得なかった。さらに、令和４年度から教員免許更新講習が中止になり、この方針を継続することができなくなった。
（２）教育現場での一人TTの実践研究について，新潟県内の中学校での実践研究を行う予定であった。コロナ禍の影響で，県をまたいだ移動が制限され、学校現場への訪問も制限を受けた。このように研究の実施が難しい状況であった。教育現場における負担を考慮し、計画を中止ぜざるを得なかった。教育現場における新型コロナウイルスの感染状況はいまだ収束しておらず、教育現場における実践研究には難しい状況が続いている。
（３）大学における教師教育ならびに高等教育において一人TTの手法をもちいた実践を計画していた。しかしコロナ禍の影響で，対面授業を行う機会が大幅に限られた。オンラインの授業への対応も同時に行う必要があり、授業実践並びに研究の実施に大きな影響を受けることになった。こちらも研究を縮小せざるを得なかった。
以上のような状況の中で，積極的な研究活動を行うことがほとんどできなかった。科研の研究機関を再度１年間延長し，令和４年度に最終年度としての研究を行い，研究のまとめを行うことになった。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究実績の概要に記したように，コロナ禍の影響で，十分に研究活動を展開することができなかった。1年間の研究機関の延長によって，研究をまとめる予定である。
令和４年度の最終年度は、学校教育現場での実践研究が困難になったこと、教師教育における研修講習を用いた実践研究が困難になったこと、などを考慮し、大学生を対象にした一人TT方式による教材の開発を行うことで、本研究の当初の目標に戻って研究を取りまとめることになった。

Strategy for Future Research Activity

当初の研究計画をそのまま継続することが難しい現状を考慮し、研究期間を再度１年間延長した。最終年度については、研究の最初の発端である大学教育における教材開発を中心に最終年度計画を変更し、学部学生の授業に対する一人TTの効果と問題点の検討を行なっていく。また、これまでの研究成果を基礎として、研究の取りまとめを行う。
（１）教師教育の実践として、初年度に実施した、教員免許更新講習における一人TTの研修の結果をもとに研究成果を取りまとめる。
（２）教育現場での一人TTの実践研究については実施が困難となったので中止する。現職教員に対する遠隔会議形式でのインタビューを行うことで、可能性について検討を行い、研究成果を取りまとめる。
（３）大学における学部生の教育における一人TTの手法をもちいた教材開発を計画している。これまでの研究成果も併せて、一人TTを用いた大学教育における効果検討を行う。

Causes of Carryover

コロナ禍の影響で，令和３年度の研究計画の実施が困難になったために次年度使用額が生じた。