2020 Fiscal Year Research-status Report
視線配布分析と授業省察を活用したろう学校若手教員の授業力向上に関する縦断的研究
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18K02915
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
中瀬 浩一 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (20369309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 翔 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (90707168)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ろう学校 / 視線配布行動 / アイトラッキング / 授業力向上 / 授業省察 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症拡大による休校措置が解除され、学校での授業が再開された6月以降、研究協力校を訪問して、学校長への研究協力の依頼と研究の窓口となった教員と研究についての進め方の打合せを行うとともに今年度着任した若手教員の研究協力者としての選出を依頼した。 対面による授業が本格的になった2学期以降にアイトラッキング装置を装着しての授業の記録を行い、開発した解析プログラムによる解析とその結果を用いての授業後省察を実施した。今年度初めて実施する教員に対しては事前に説明会を行い、研究への協力承諾を得た。 大阪府立中央聴覚支援学校では、選定された若手教員への説明会を2020年9月(小学部)と10月(中学部)に実施した。小学部教員の授業記録を2019年11月(4人)と12月(2人)に実施し、解析プログラムによる解析結果と授業後の省察を2020年1月と2月に実施した。中学部教員の授業記録は12月(1人)と1月(1人)に実施し、省察を3月に実施した。 奈良県立ろう学校においては、2020年8月に説明会を行い、9月~3月にかけて7人に実施し、11月~3月にかけて省察を行った。 2020年12月には奈良県立ろう学校においてこれまでの研究成果の報告を兼ねた研修会を実施した。また、これまでの研究の内容を「同志社大学教職課程年報 第10号」で発表した(「授業省察と教師の視線配布行動研究」, 同志社大学教職課程年報,10, 33-47.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大による休校措置の解除後、研究協力校における積極的な協力体制のもと、おおむね順調に研究がすすんだ。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2021年度の前半にこれまで協力いただいた教員を中心に授業記録を行う。平行して省察記録の分析を実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で研究協力校への訪問並びに学会参加が一部実施できなかった。 (使用計画) 授業記録等旅費、記録用機器、学会発表経費
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