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2021 Fiscal Year Research-status Report

The recovery program for delinquents based on the commonality search task

Research Project

Project/Area Number 18K03092
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

河野 荘子  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (00313924)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 英生  奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (30508669)
清河 幸子  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (00422387)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords非行少年 / 認知プログラム / 非行からの立ち直り / 孤独感
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、再非行防止を目的とした認知課題を作成し、その効果検証をおこなうものである。
非行少年は、孤独に対する耐性が低いため、できるだけ孤独を感じないように、誰かと一緒にいることを好んだり、外へ出かけたりする。「孤独」は、「ひとりぼっち」や「寂しい」など、ネガティブなイメージを喚起されやすい言葉であるが、一方で、「孤独」であるがゆえに、自己内省を深めることができたり、落ち着いた静かな時間を過ごすことができたりといった、ポジティブな側面も有する。本研究の認知課題は、ポジティブな側面を意識させることで、「孤独」に対するイメージを変化させ、不適切な対人行動を抑止させることを意図している。
本年度は、認知課題作成のための予備調査を実施した。調査協力者には、まず、「孤独」という言葉から連想する内容をできるだけたくさん回答するように求めた。次に、先行研究から、「孤独」のポジティブな側面を表すと予想される二字熟語を10語選定し、同様に、それらの言葉を聞いたときに連想される内容をできるだけたくさん挙げてもらった。刺激語は、「黙考」「熟慮」「自由」「意思」「成長」「静穏」「安定」「安心」「大切」「集中」である。その結果、「孤独」と関係の深い10語(ひとり,さびしい,死,独身など)を抽出した。また、「孤独」のポジティブな側面と関連する熟語に関しては、最も連想された語を1つずつ抽出した(例えば、「黙考」は「沈黙」,「熟慮」は「慎重」,「自由」は「女神」)。
予備調査は、webによっておこない、310名のデータを収集した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

学内の業務が多忙である上、コロナの蔓延の影響で、研究の打ち合わせや遂行に支障が出たため。

Strategy for Future Research Activity

今回の刺激語の選定をもとに、早急に質問紙を作成する。
今後は、「孤独」についてさまざまな観点から考えるよう促す教示を与えた群と、共通点探索を求める群で比較をする。これにより有効性が確認できた場合には,共通点探索をすること自体に効果があるのか、あるいは、一見すると連想関係にない語を用いて共通点探索を行うことに効果があるのかを分離した上で検討する必要がある。最終的には、「孤独」の捉え方が変わることで,それに起因する不適切な対人行動の抑止に対しても効果があるのかを検討する。

Causes of Carryover

学内の業務に忙殺されており、さらにコロナの蔓延によるさまざまな社会的措置の影響を受け、研究を実施したり、研究のための時間を思うように確保したりすることができなかった。次年度は、web上で本調査をおこなう予定であり、研究協力者への謝金などが発生する予定である。また、学会発表に際して、旅費なども必要となる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 孤独の捉え方を変える手段としての共通点探索2022

    • Author(s)
      清河幸子 河野荘子
    • Organizer
      電子情報通信学会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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