2018 Fiscal Year Research-status Report
元気高齢者における認知予備能の特徴の解明と介護予防への応用可能性の検討
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18K03105
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
澤田 陽一 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (50584265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 篤嗣 岡山県立大学, デザイン学部, 助教 (90382366)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知予備能 / 高齢者 / 健康 / 意味記憶 / 遂行機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近年、疫学・臨床研究により見出された健康寿命の延伸や認知症発症の遅延を予測する「認知予備能」仮説に基づき、元気高齢者の認知予備能の認知基盤の解明とそれを介護予防事業に組み込みを可能にする介入法やアウトカム指標の開発への応用可能性を検討することであった。そのために本年度は、60~75歳までの高齢者および若年者(主に大学生)を対象に、認知予備能を反映すると想定される指標を定め、その他の認知実験・検査と合わせてデータを取得した。認知予備能を想定する指標として、標準的知能検査の中の言語性知能と語彙の知識および漢字の読みからなる検査の成績を位置づけ、その他の遂行機能検査成績や個人特性、社会資源等との関連を検討するためのデータを蓄積している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者、特に高齢者のリクルートが順調に進み、当初の予定通りにデータが取得することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
若年者のデータが高齢者よりも少ないため、引き続き、実験・検査を実施し、多変量解析に耐えうるデータの取得を目指す。
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Causes of Carryover |
実験・検査にかかる経費が創意工夫により大幅に削減できたことに起因して、次年度の使用額が生じた。しかし、高齢被験者のリクルートにかかる費用および謝金が想定以上に多くなったため、繰り越し残額は今後、リクルートおよび謝金に充当する。
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Research Products
(1 results)