2022 Fiscal Year Annual Research Report
Interpersonal Socialization in Autism Spectrum Disorder—Eye Movements during the Thematic Apperception Test
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18K03114
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| Research Institution | Showa Women's University |
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Principal Investigator |
田中 奈緒子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (50277935)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 あやの 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (00527575)
大森 幹真 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (50779981)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 自閉症傾向 / 対人社会性 / 主題統覚検査 / 視線運動 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自閉スペクトラム症（ASD:autism spectrum disorder）の成人を対象に主題統覚検査（以下、TAT）実施時における視線運動を計測し、産出された物語と視線情報を用いてTATの物語産出時の認知・思考プロセスを検討し、ASDの対人社会性の特徴を解明することである。が、コロナ禍という社会状況下での個別実験による研究であったため、計画していた臨床群への実験は困難となったため、臨床群を実験対象者とすることをやめ、非臨床群である大学生を実験対象としたアナログ研究へと変更し、自閉症スペクトラム指数による自閉症傾向の高低群間における、対人態度やＴＡＴを用いての物語および視線運動の差異を検討した。
2022年度には、これまでに収集したTATプロトコル、注視点計測装置によるTAT実施時における視線運動パターン、文章完成法（SCT）、自閉症スペクトラム指数、個別実験法により、首都圏男女大学生計30名（有効データ24名）のデータの分析を行い、日本ロールシャッハ学会第26回大会（2022年9月3日＠関西大学）において、TAT実施時における視線運動と物語、自閉症スペクトラム指数、K-SCTのデータを分析し、『対人態度とTAT物語産出時の視線運動－自閉症傾向に着目してー』として、自閉症傾向が高い大学生ほど，非社交的で孤立しやすく、物事や人に対して消極的・受動的な対人態度をとること、また、TATの視線運動においては自閉症傾向が高い者の中には主要領域への視線停留が偏在し、図版の前景と後景とを統合しない物語を作る者がみられることを発表した。
現在、このような自閉症傾向の高低群におけるK-SCTにみる特徴的な対人態度、視線運動の特徴の差異から、自閉症傾向の高い者の対人社会性に関する論文化を進めている。
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