2020 Fiscal Year Annual Research Report
Bioorganic chemistry research on novel germination stimulants derived from carlactone
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18K05452
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
謝 肖男 宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 准教授 (30610323)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ストリゴラクトン / 植物ホルモン / 非典型SL |
Outline of Annual Research Achievements |
根寄生植物の種子発芽刺激物質として単離されたストリゴラクトン(strigolactone, SL)は、アーバスキュラー菌根菌(AM 菌)の共生に必須なシグナル分子であり、さらには植物地上部および地下部の形態形成を制御する植物ホルモンである。本研究では、非典型ストリゴラクトンの単離・構造解析を中心に、生理機能の解析および生合成経路の解明を行うことにした。 本研究は、根寄生植物ヤセウツボ種子に対する発芽刺激活性を指標に活性物質の単離と同定を進め、種々の機器分析により構造解析を行い、同時に合成標品とのこれまでに蓄積した各種機器分析データの比較により、新規および既知のSLの構造解析を進行した。 前年に続き、イネ科植物を中心に非典型SLの探索を行った。昨年に発見したイネ科植物に共通するSLの構造解明にすすめ、構造解明を行った。 また、陸上植物の基部に位置するコケ植物から新規SLの探索を行い、フタバゼニコケから、SL進化過程では原始的なSLと思われる新規SLの構造解明に成功した。 さらに、典型SLおよび非典型SLにおける植物の根の分布を明らかにするため、イオンモビリティ質量分析によるストリゴラクトンの高感度分析方法の開発も同時に進めている。
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Research Products
(5 results)