2020 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis for tracheid-like cells develop in floral leaves
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18K05615
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
北村 嘉邦 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (90578139)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 花葉 / 切り花 / 厚壁柔細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度に確立した人工気象条件下でアジサイの切り花を管理することによる仮道管様組織の誘導実験系を活用し、仮道管様組織の分化前後の遺伝子発現を網羅的に比較した。具体的には、以下の通りである。 サンプルの調整 暗黒条件・20℃に設定した人工気象機内に開花中のアジサイの切り花を搬入し、切り花延命剤を加えた加えた活け水に活けた上で4週間静置した。人工気象機への搬入から4週間後に、花脈内に仮道管様組織が分化した装飾的萼片を採取し、RNAを抽出した。仮道管様組織の分化前のサンプルについては、人工気象機への切り花搬入時に採取し、RNAを抽出した。 遺伝子発現の比較 各サンプルについてRNA seqにより発現遺伝子群のシーケンスを解析した。Plant gardenにアップされているアジサイのゲノム配列をリファレンスとしてショートリードをマッピングしたのち、マッピングされたショートリードの数に基づいてサンプル間で発現量を比較した。また、gene ontogeny (GO)解析を行った。 得られた結果 サンプル間で差次的な発現が認められた遺伝子のGO termの解析結果では、Biological Process, Cellular Component, Molecular Functionのそれぞれのtermを付された遺伝子がそれぞれ約30%を占めていた。Biological Processの中ではmetabolic processが、Cellular Componentではcell partが、Molecular Functionではcatalytic activityのGO termを持つ遺伝子群と相同性を示すコンティグがそれぞれ最も高い割合を占めていた。 今後、得られた遺伝子の発現情報をもとに、詳細な発現解析を進める。
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Research Products
(3 results)