2018 Fiscal Year Research-status Report
16p13微小重複関連、新規RNA結合蛋白Marf1による神経新生制御機構の解明
Project/Area Number |
18K06474
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
藤谷 昌司 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40376372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 誠司 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 遺伝学部, 非常勤研究員 (20393150)
斎藤 潤 京都大学, iPS細胞研究所, 准教授 (90535486)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 神経分化 / 発達障がい / 神経幹細胞 / 16p13.11 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、sMarf1 の新規ターゲット候補分子を同定し、マウス・ヒト神経幹細胞の神経分化に関与する分子メカニズムを解明することを目的としている。その成果は、16p13.11 微小重複による神経発達症の原因分子を解明する基盤となる重要な研究である。 サブテーマは、以下の3つである。 1 sMarf1 の新規ターゲット候補分子を同定し、マウス・ヒト神経幹細胞の神経分化に 関与する分子メカニズムを解明する。 2 16p13.11 微小重複症のヒト疾患特異的 iPS 細胞を作製し、その神経分化能を解析する。 3 Marf1 のノックダウンにより、その異常が消失するか検討する。である。 島根大学に異動後、1年経過し、研究体制も整ってきた。また、研究は順調に進行し、ターゲット分子を同定するストラテジーも明らかとなり、それに向けてRNA-seq等の実験手法を全て確立した。また、ヒトiPS細胞についての研究もすすみ、島根大学、CiRA、障害者コロニー中央病院の3施設における倫理委員会で承認して頂くことができ、実際にiPS細胞の樹立に関する研究を開始した。また、順天堂大学より、iPS細胞培養法に関する技術移転もすすみ、iPS細胞を神経細胞に分化する手法も島根大学にて確立することができた。順調な経過である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は順調に進行し、ターゲット分子を同定するストラテジーも明らかとなり、それに向けてRNA-seq等の実験手法を全て確立した。また、ヒトiPS細胞についての研究もすすみ、島根大学、CiRA、障害者コロニー中央病院の3施設における倫理委員会で承認して頂くことができ、実際にiPS細胞の樹立に関する研究を開始した。また、順天堂大学より、iPS細胞培養法に関する技術移転もすすみ、iPS細胞を神経細胞に分化する手法も島根大学にて確立することができた。順調な経過である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実際にRNA-seqを行い、次に、RIP-assay等による確認、rescue実験を経て、Marf1分子のターゲット分子を同定していく。また、疾患特異的iPS細胞の作製により、ヒト細胞における神経分化に、sMarf1が関与することを証明していく。
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Causes of Carryover |
今年度は、共同研究者の水野誠司がコンピューター等の物品費として使用しなかったため、残額が存在したが、来年度は学会参加、もしくは物品費として使用予定である。
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