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2021 Fiscal Year Research-status Report

熱帯熱マラリアのダイナミクス~多様性は媒介蚊の多様性によって維持される?

Research Project

Project/Area Number 18K07089
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

二見 恭子  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30432983)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
KeywordsDNA抽出 / PCR
Outline of Annual Research Achievements

マラリア媒介蚊集団のダイナミクスはヒトや環境に影響されるが、これがマラリア原虫のダイナミクスに影響している可能性が予想される。本研究では、過去10年に渡り西ケニアのビクトリア湖畔で採集・採取された媒介蚊由来の熱帯熱マラリア原虫を利用した集団遺伝学的解析を行い、この仮説を検証することを目的としている。まず本研究で解析するDNAを、ELISAサンプル(種同定3,257個体+集団解析用198個体)と、蚊の頭部・胸部(原虫検出用4,441個体)から抽出した。2019年から2020年にかけて、COVID-19によるスタッフの隔離や離脱等による中断を受けながらも、サンプルの確認およびDNA抽出を行い、最終的に頭部・胸部サンプル4,441個体からの抽出は完了していた。その後の原虫検出PCRへ移行する予定であったが、大学による海外出張に対する制限と前後の隔離期間のために実験指導のための渡航が困難であり、さらに我々のチームのナイロビラボからの移転が決まったことで移転作業が始まったために、新規スタッフの雇用も次の実験作業への移行もできない状態であった。2021年6月にはラボの移転が終了し、作業を進められる予定であったが、新規ラボの不備による再度の内装工事、サンプル移転の際の問題が発生し、さらに引き続く大学の渡航制限のために、現地での実験作業や新規スタッフ雇用はできない状態であった。現在、新規ラボにサンプルは移動されているが、ラボはまだ十分には稼働しておらず、実験ができない状態である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新規ラボ整備の遅れおよびその不備と再工事、ラボ移転に伴うサンプル移動の不備、それらに伴いスタッフの雇用ができなかったこと、加えて渡航制限により、代表者が現地で実験を行うことができず、予定していたID-PCRとマラリア原虫検出が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

2021年度末の時点で、我々のチームがナイロビラボから西ケニアのキシアンラボへと移転したが、内装の再工事などでまだラボは稼働しておらず、現在は実験作業が制限されている。2022年度5月にはキシアンラボが稼働し始める予定なので、以後、研究代表者が渡航して、マラリア原虫の検出を行う予定である。

Causes of Carryover

2021年度末にはナイロビから移動した西ケニアのキシアンラボが稼働するはずであったが、未だ整備が完了していない。このラボの未整備と研究代表者の渡航が困難であったことから、次の実験へ進むことができなかった。そのため、試薬代や旅費が使用されていない。次年度は研究代表者が渡航して、新規のラボで解析を進めるため、渡航費用と実験費用に当てる予定である。

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Published: 2022-12-28  

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