2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K07546
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
吉田 和貴 弘前大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (10791717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小枝 周平 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00455734)
増田 貴人 弘前大学, 教育学部, 准教授 (20369755)
山田 順子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30334965)
三上 珠希 弘前大学, 医学研究科, 特任助教 (40400501)
斉藤 まなぶ 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (40568846)
中村 和彦 弘前大学, 医学研究科, 教授 (80263911)
坂本 由唯 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (60770386)
松原 侑里 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (60803179)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 発達性協調運動障害 / 視覚情報処理機能 / 視機能 / Eye tracking / Gazefinder |
Outline of Annual Research Achievements |
①発達性協調運動障害(DCD)児を判別できる視機能の検証:弘前市に在住する5歳児(満5歳児)1189名にDCDQ、SDQを郵送し、1106名(84.6%)から返信が得られた。DCDQでカットオフ値を超えた子どもをDCD疑いとし、115名にMABC-2、JMAP、WISC-Ⅳ及びSP感覚プロファイルによる運動、認知及び感覚機能評価を行った。必要に応じてVineland-2、自閉症スペクトラム障害(ASD)の構造化面接ADOS-2またはADI-R、注意欠如・多動性障害(ADHD)の評価Conners-3を用いてDSM-5基準でDCDの診断を行い、47名がDCDの診断を受けた。115名全員にGazefinderによる注視点測定を行い、25名は新規映像、22名は従来の映像による測定を行った。 ②2017年に測定した65名分と2018年に測定した51名分の旧映像の判別能を検証した。IQ70未満およびASD、併存障害のある発達障害児を除外基準とし、定型発達児39名、併存障害のないADHD児14名、併存障害のないDCD児23名を解析対象とした。使用したパラメーターは注視、追視、切替のすべての課題とした。すべてのパラメータが協調運動機能と相関があった。特に追視課題において、速度が速くなると、DCDでは優位に追視速度が遅くなり、特に上下の眼球運動の課題において遅れが顕著であった。 ③旧映像について、子どもたちの感想や解析結果を加味し、新映像を検討した。試作品を完成させ、2018年に健診において63名に測定を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画の90%は達成している。視機能と認知、感覚機能との関連は次年度に継続して検証を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年に測定した44名分と2018年に測定した63名分の新映像の判別能について、現在検証中である。新映像と旧映像の判別力の良い特徴量を取り出し、よりよい映像を作成する。また、眼球運動と視機能を鑑別できるよう、視機能検査を導入していく。測定は常に新規対象者で行い、有用性を検証していき、2021年の完成を目指す。
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Causes of Carryover |
国際DCD学会の開催が2年に1度であり、2018年は開催されなかった。2019年の国際学会にて成果発表を予定しているため、旅費を繰り越した。
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Research Products
(3 results)