2020 Fiscal Year Annual Research Report
APT imaging of benign ovarian cystic lesion: usefulness for early diagnosis
Project/Area Number |
18K07683
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石松 慶祐 九州大学, 大学病院, 医員 (20800147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427)
浅山 良樹 大分大学, 医学部, 教授 (40380414) [Withdrawn]
石神 康生 九州大学, 医学研究院, 教授 (10403916) [Withdrawn]
牛島 泰宏 九州大学, 大学病院, 助教 (40432934)
柿原 大輔 九州大学, 大学病院, 講師 (80529818) [Withdrawn]
中山 智博 九州大学, 医学研究院, 講師 (70419571) [Withdrawn]
藤田 展宏 九州大学, 大学病院, 助教 (30610612) [Withdrawn]
森田 孝一郎 九州大学, 大学病院, 医員 (20725858) [Withdrawn]
高尾 誠一朗 九州大学, 大学病院, 医員 (70803443)
本田 浩 九州大学, 大学病院, 教授 (90145433) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 卵巣 / 嚢胞 / CEST / APT |
Outline of Annual Research Achievements |
良性卵巣嚢胞性病変のうち、漿液性嚢胞性腺腫・粘液性嚢胞腺腫・機能性嚢胞は従来の画像診断ではいずれも非特異的な嚢胞として描出され鑑別困難な場合があるが、悪性化の可能性があるものもあり治療方針は異なる。よって早期に診断を可能とする新たな方法の開発が望まれている。 MRIの新たな分子イメージングであるChemical Exchange Saturation Transfer (CEST)法の一種であるAmide Proton Transfer (APT)イメージングでは、組織中の可動性タンパク/ペプチドの濃度を反映した情報を得ることが可能である。上記の嚢胞性病変は異なるタンパク/ペプチド濃度の内容液を含有すると考えられるため、APTイメージングにて鑑別できる可能性があると考えられる。実際に当施設においての卵巣嚢胞性病変の症例にて通常のMRI撮像に加えAPTイメージングを施行したところ、APT信号は漿液性嚢胞性腺腫・粘液性嚢胞腺腫・機能性嚢胞の順に高くなるという結果が得られた。さらに従来の撮像法よりもこれらの鑑別において有用性の高いものであるという結果であった。この結果について2018年の国際磁気共鳴医学会(Paris, France)にて口演にて発表した。さらに2019年に論文掲載(Eur J Radiol. 2019 Nov;120:108656.)された。 また子宮病変に対しても組織型の評価において有用性を示唆する結果が得られ2019年の国際磁気共鳴医学会(Montreal, Canada)にて口演にて発表した。
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