2019 Fiscal Year Research-status Report
新生児・乳児消化管アレルギーの病態解明と診断法の確立
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18K07848
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
福田 謙 山口大学, 医学部附属病院, 医師(時間給) (80566646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 俊史 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90314806)
脇口 宏之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00716590)
安戸 裕貴 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70422285)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 新生児・乳児消化管アレルギー / IL-2 / IL-10 / サイトカインプロファイル / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新生児・乳児消化管アレルギーの迅速,容易で確実な診断のバイオマーカーの確立と未だ不明であるその病態を解明し,本疾患患児の成長発達の予後改善を目指している。
本症はIgEを介さない非即時型アレルギー反応が主体となって起きるとされている.細胞性免疫が関与して成立すると考えられているが、その機序はいまだ明らかになっていない.病態解明を目的としたサイトカイン解析の報告は続いているが結果は一致していない.これはサイトカインが急性期においても短期的に変動していること.さらに病型によってもその病態が異なる可能性を示唆している.本研究ではこの解明を目的とする. 急性期における症状を有す時点と無症状時の新生児・乳児消化管アレルギー患者の血清サイトカイン動態の検討.急性期と寛解時での新生児・乳児消化管アレルギー患者の血清サイトカイン動態の比較検討
収集した検体をCytometric bead array (CBA)法 (BD Biosciences社) を用いて血清中サイトカイン (IL-2, IL-4, IL-6, IL-10, IFN-γ, TNF-α) の測定を有症状、無症状時で行う.また鑑別疾患として嘔吐, 下痢など類似の症状をきたすウイルス性腸炎, 細菌性腸炎およびIgEアレルギー患者での検体を集め, 同様の解析を行い検討する.測定で得られたサイトカインプロファイルの解析を当科研究室で行う. その他の生化学検査の結果等と合わせ新生児・乳児消化管アレルギーの病態を検討、解明する. この結果から診断バイオマーカーを確立する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
有効な統計解析を行うための検体数を確保するための検体収集の遅れ
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Strategy for Future Research Activity |
現在、新型コロナウイルスの影響があり検体収集にさらに遅れが出る可能性があるが可能な限り検体収集に務める.令和2年度は研究の最終年度であり,得られたデータを用いて解析を進めていく,
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