2022 Fiscal Year Annual Research Report
Asessment at plaque vulnerability quantification with magnetic reonance and molecular imagings
Project/Area Number |
18K08126
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
野口 暉夫 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (70505099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅海 泰栄 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (20629315)
樋口 隆弘 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (30739850) [Withdrawn]
森田 佳明 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80628074) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MRI / 冠血流予備能比 / 冠動脈高信号プラーク |
Outline of Annual Research Achievements |
方法:多施設後ろ向き観察研究。対象患者は冠動脈1枝以上の中等度狭窄病変にFFR測定が施行され、かつその前後6ヶ月以内にMRIによる冠動脈プラーク評価が施行された190名、232病変。病変狭窄度を定量的冠動脈造影法によって評価し、FFR施行血管において狭窄度が最も高度の病変を対象病変とした。MRIにおいて対象病変の冠動脈プラークと近傍心筋の信号強度の最高値の比(plaque to myocardial signal intensity ratio: PMR)を解析し、冠動脈HIPはPMR>1.4のプラークと定義した。また、FFR値 0.80未満をFFR陽性とした。 結果:232病変(190人)でFFR陽性(心筋虚血陽性)であった。FFR陽性病変は左前下行枝に多く(82% vs 41%, p<0.001)、病変長が長く(12±5.5mm vs 9.8±5.2mm, p=0.003)、狭窄度がより高度である傾向にある(52±13% vs 48±11%, p=0.06)ことに加え、PMR値は有意に高値であった(1.14±0.41 vs 0.89±0.29, p<0.001)。病変のPMR値とFFR値は負の相関を示した(r=0.28, p<0.001)。FFR陽性例にて冠動脈HIPが存在する病変ではFFR陽性を抽出する感度は19%と低いものの特異度は98%と高値であり、陽性的中率は92%、陰性的中率は45%であった。多変量解析では独立したFFR陽性規定因子はPMR値とLAD病変であった。 PMR値は0.1毎にOdds比=0.78(95%CI=0.69-0.88)、LAD病変ありはOdds比=6.83(95%CI=3.4-13.4)であった。 結論:冠動脈造影上の狭窄度が同程度である際、高リスク冠動脈プラークはFFR値を低下させる可能性が示唆された。本研究は現在投稿・査読中である。
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