2018 Fiscal Year Research-status Report
Image risk factors and liquid biopsy using serum free nucleic acids for risk classification of Wilms tumor
Project/Area Number |
18K08555
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
大植 孝治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50314315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 宏臣 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30252670)
臼井 規朗 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 小児外科・主任部長 (30273626)
米田 光宏 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 部長 (30372618)
銭谷 昌弘 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (40643531)
谷 岳人 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60467561) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 腎芽腫 / 手術リスク / リキッドバイオプシー / 血清miRNA / CT画像 / リスクファクター |
Outline of Annual Research Achievements |
1.腎芽腫の手術リスクに関与する画像因子の検討 兵庫医科大学にて倫理審査を受審して承認を得た後に、共同研究施設である大阪大学、大阪府立母子医療センター、大阪市立総合医療センターにて倫理審査を受審し、IRBを取得でき多施設から、データの収集を開始した。手術に関する項目(手術時間、出血量、全摘の有無、術中腫瘍破裂の有無、術後合併症の有無)、術前の画像所見(腫瘍径、下大静脈、大動脈等大血管との関係、周囲臓器(肝臓や脾臓)との関連、リンパ節転移の有無、対側進展の有無椎体)、身長・体重、晩期合併症の有無などに関して調査を行い、。画像所見に関しては、マニュアルに従って各施設にて計測を行なった。集まった症例に関して、中間的な解析として、症例を手術リスク(+)群(摘出不能症例と術中腫瘍破裂(被膜破綻)症例)、手術リスク(-)群に分け、両群間でどのような画像診断項目に差異があるかを解析し、手術リスクに関与する画像因子として、腫瘍径、断面積、体積、大血管の圧迫、対側への進展などが手術リスクに関連する可能性を見出した。 2.腎芽腫の診断に有用な血清遊離核酸の検討 血清miRNAの検出が、本邦の腎芽腫において術前診断に使用可能か否かを検討するため、兵庫医科大学小児外科及び関連施設にて新規に治療を行う腎芽腫症例を対象に、前向き臨床研究として術前の血清miRNA値を計測する予定で、兵庫医科大学にて倫理審査を受審して承認を得た。現在共同研究施設である大阪大学、大阪府立母子医療センター、大阪市立総合医療センターにて倫理審査を受審中であり、IRBを取得できた施設から、症例の腫瘍摘出前後の血清検体の収集を開始する。しかし残念ながら各施設で新規の腎芽腫患者が受診しなかったため、まだ検体は一例も収集できていない。今後も引き続き、検体の収集を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究施設での倫理審査の受審に時間がかかり、画像データや検体収集の開始が遅くなった。画像リスクのデータは順調に収集しつつあるが、腎芽腫の血清検体に関しては、共同研究施設のいずれもまだ新規症例が受診していないため、検体の収集は予測より大幅に遅れている。患者が来ないことには研究を進めることは困難であるが、前向き研究なので患者が来るのを待つしかない。
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Strategy for Future Research Activity |
1.腎芽腫の手術リスクに関与する画像因子の検討 兵庫医科大学および、共同研究施設である大阪大学、大阪府立母子医療センター、大阪市立総合医療センターから、引き続き画像の解析データを収集をし、ある程度の症例が集積したところで、手術に関する項目(手術時間、出血量、全摘の有無、術中腫瘍破裂の有無、術後合併症の有無)と、術前の画像所見(腫瘍径、下大静脈、大動脈等大血管との関係、周囲臓器(肝臓や脾臓)との関連、リンパ節転移の有無、対側進展の有無椎体)、身長・体重、晩期合併症の有無などに関して関連を解析する、。 症例を手術リスク(+)群(摘出不能症例と術中腫瘍破裂(被膜破綻)症例)、手術リスク(-)群に分け、両群間でどのような画像診断項目に差異があるかを解析し、手術リスクに関与する画像因子を特定する。 2.腎芽腫の診断に有用な血清遊離核酸の検討 血清miRNAの検出が、本邦の腎芽腫において術前診断に使用可能か否かを検討するため、兵庫医科大学小児外科及び大阪大学、大阪府立母子医療センター、大阪市立総合医療センターにて引き続き新規の腎芽腫患者の手術前後の血清検体を収集して保存する。ある程度の数が収集できた時点で血清miRNAの解析を開始する。
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Causes of Carryover |
腎芽腫患者の血清検体の収集が思うようにはかどっていないため未使用額が生じた。次年度は、研究に必要な消耗品などに使用を計画している。
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